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俺の異世界転生にチートもハーレムもないわけがない!  作者: もりすけ
第1章 念願の異世界転生
1/1

第1話「アクセルとブレーキの踏み間違いは気をつけろ」

「異世界転生」と聞いてどんなことをイメージするだろうか。

 女神様からチートな能力をもらって俺TUEEE?

 可愛い女の子達に囲まれてハーレム?

 大体みんな同じようなことをイメージするだろう。かくいう俺もそんな感じだった。

 最近では割と珍しくなくなっているこの現象。

 異世界転生ブームなこの時代に俺、友利 由宇に異世界転生する時がやってきたのは2週間前の話だ。

 今では落ち着いているがその時の俺は興奮しまくりだった。そうその時は…。


 〜2週間前〜


 俺は家から電車で15分、バスで10分の場所にある大学に通う普通の大学生だ。

 その日は午後授業をサボって買い物をしていた。

 買い物と言ってもオタクの俺は服などよりもラノベの新刊を買うことの方が多い。

 この日も楽しみにしていたラノベの新刊を買いに隣町の本屋に来ていた。

 なんで隣町かって?近所の本屋が品揃え悪いのもあるし、知り合いに会うかもしれないのにえっちな格好した女の子が表紙の本ってなんか買いにくくない?


「ん?」


 一冊の本が目に留まった。


「なんだこれ、タイトルないじゃん」


 異様な雰囲気を放つ本を手に取り読んでみる。

 ペラペラとページをめくる。

 内容はすごくシンプルで要約すると、異世界に召喚された主人公がその世界の学園に転入し学園生活を過ごすというものなのだが…


「ひどい、これはないだろ」


 まず、召喚した女神がひどい。

 イリヤとかいう女神はランダムで人を選んだと言い、主人公に何も与えず異世界へ放り出す。


「普通なにか特別な能力とか与えるだろ…」


 お約束のチート能力もなにも無いまま異世界に放り出される主人公。


「挙げ句の果てには言葉通じないってやばいだろ」


 そう、異世界お約束の脳に負荷をかけて習得させるとか勝手に翻訳できるようにするといったことがないのだ。

 主人公がなんとか学園に転入したところでページがなくなった。


「なんだよこれ、よく書籍化できたな」


 そういいながら俺は本を戻した。

 目当ての本を見つけて会計を済まし店を出る。


「コンビニでなんか買ってくか」


 この時の決断を後で後悔することになる。


 コンビニに入った俺は立ち読みをしていた。

 その時だ、まるで落雷の様な轟音がしたと思ったら俺の体は宙に浮いていた。

 そのまま壁に激突する。

 車が突っ込んできたのだ。

 でかいガラスの破片が刺さっているが不思議と痛みはない。そして何故か暖かい。

 俺の下に血の海ができていることに気づく。

 理解した瞬間一気に寒さが襲ってきた。

 寒い。寒い。寒い。

 だんだんと意識が遠のく。そして俺の人生は呆気なく終わりを迎えた。

読んでいただきありがとうございます。

初投稿なのでアドバイスや感想いただけたら嬉しいです。


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