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妄想シアター2 ~【連載版】ヒロイン要素満載の男爵令嬢は背景モブの様に生きたい~

この短編は 三同もこ 先生の


【【連載版】ヒロイン要素満載の男爵令嬢は背景モブの様に生きたい】


…の二次創作です。


6・魔女が逃げたみたいです(※皆、知っている)

……をベースにしております。


この作品は「N9347FC」の二次創作です。作者より許可を頂いています。

『今までに99個の『お尻型』を手に入れたわ! 記念すべき100個目は貴方のものよ! 私の王子様ぁぁぁぁぁぁ!!』


令嬢は膝をつく。


緊張感が漂う中、魔女が再び学園へと降り立った。


彼女は考えた…必死で考えた…

どうすればこの元凶とオサラバできるのか…


彼女は考えた…必死で考えた…

そして導き出された結論は…


『そこの小娘が何をしようと無駄よ♪

今日はしっかり対策『魔女さん取引しませんか?』をしてきたん…だか…

…取引?』

『おお!さすが除霊係!』

『名案を思い付いたのだな?』

『言ってやれー!言ってやれー!』


相変わらず下っ端ABCは彼女に押し付けだな。

私も人のことは言えないが…


『何を思い付いたか知らないけど、あたしは絶対に王子の尻『型をとる必要はもうありません』…必要?ないの?』

『おお!さすが除霊マシーン!』

『代理を思い付いたのだな?』

『くれてやれー!くれてやれー!』


下っ端ABCは安定の騒ぐだけ。

もうシタッパーズ…いや、サワグーズでいいんじゃないかな?


『こちらの要望は《それ》と一緒に二度とこの国に入ら…いえ、近づかないことです』

『おお!さすが除霊婚約者!』

『これでやっと王家も呪いから解放されるのだな?』

『やってやれー!やってやれー!』


安定のサワグーズ、ホントに騒ぐだけだな…

少しは考えろ側近!


『そこまで言うからには、生半可なモノでは納得しないわよ?』

『えぇ、もちろんです!』


なんだか嫌な予感がする…。


『王子を差し上げます♪』

『『『『何を言ってるんだオマエはーーーー!!!!』』』』


次の瞬間、私は魔女に抱えられていた。猿轡込みで…。


『『『殿下ーーー!!!』』』

『もがっ!もががっもがー!??』


『貴女、良い人だったのね!』

『殿下達には誤解されてますけど、』

『『『そのまま話を進めるなーーー!!!』』』


『私、話せばわかる人なんです』

『『『嘘つけーーー!!!』』』


『除霊係とか除霊マシーンとか除霊婚約者とか除霊女帝とか言われてますが』

『『『最後の言ってねーーー!!!』』』


『オシツケール・スリーが勝手に言って広めただけですから』

『『『オシツケール・スリーってなんだーーー!!!』』』


『除霊係に就職した覚えはありませんし』

『『『婚約者として殿下の役に立とうって気はないのかーーー!!!』』』


『婚約どころか候補すら受けた覚えはありません』

『『『お前の親父が受理してたぞーーー!!!』』』


『王国法では父親でも国王陛下でも強制できませんので』

『『『国民なら光栄に思えよーーー!!!』』』


『そもそも淑女をマシン扱いする部下を持つ相手にどう好意を持てばいいのです?』

『『『それについては申し訳ないっ!!!』』』


『陛下も「生きていれば、もうそれだけでいい」と言質取ってますから』

『『『そんなこと言ってたの陛下ーーー!!!』』』


『殿下は強気で行けば落ちますからオセオセですよ』

『『『血も涙もないなオマエーーー!!!』』』


『とっとと連れていって下さい』

『『『殿下ーーー!!!』』』

『もがあああぁぁぁ!!!』


次の瞬間、私を抱えた魔女は空高く飛翔していた。

まっすぐ飛ぶのは苦手なのか、ゆさゆさと揺れる。


『ああああああああああああ!』

「殿下!殿下!」


学院が遠ざかっていく。

王城もあっという間に見えなくなった。


『ああああああああああああ!』

「殿下!起きてください!殿下!」


嫌だ!こんな変態ゴリマッチョストーカーと一生一緒だなんて!


「いやだあああああああああぁぁぁ………………れ?」


侍従頭を筆頭に十数人がいた。

辺りを見回すとそこは王城の私の寝室であった。

揺れていたのは侍女長が起こそうとしていたようだ。


「この騒ぎは一体何事だ?」

ちょうどそこへ父上(国王)母上(王妃)が飛び込んできた。


どうやら私は酷くうなされていたらしい。


陽はまだ昇っていなかった。


汗びっしょりだったので着替えて再度布団にもぐりこんだ。


なお、黄色い地図を描いてしまったことは、侍女長がこっそりと隠蔽してくれた。


「……サワグーズってなんだよ」


~~1週間後~~~~~~~~~~~~


「今までに99個の『お尻型』を手に入れたわ! 記念すべき100個目は貴方のものよ! 私の王子様ぁぁぁぁぁぁ!!」


令嬢は膝をつく。


緊張感が漂う中、魔女が再び学園へと降り立った。


あれ、これって?

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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しいお話をありがとうございました! ヒロインの外道ぶりが半端ないですね!(笑) オシツケール・スリーとの掛け合いも面白かったです。 個人的に『シタッパーズ』の語感がとても気に入りました。 …
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