You may dream…
ずっと、死にたいと思って生きてきた。
けれど、今も生きていると言う事は、生きていたかったんだろう。
『死にたい』と言う人間ほど死なないと笑う人の姿を見る度、『ああ、この人は幸せに生きている』と冷めた目をして、それでも生きてきた。
他人の同情は有り難かった。少なくとも彼らはその時だけは優しい。
嘲る視線は腹立たしいが、滑稽ではあった。彼らには理解出来ないことを自分は知っている。
隣の芝生は青く見えるモノで、きっと、他の誰かからは十分、私の芝生も青かったのだろう。
生きることの苦しみは、誰もが持っている筈なのだけれど。
どうして、私の苦しみは私にしか解らないのだろう。
物陰に隠れて、ひっそりと明るい世界を見つめていたい。
誰とも関わらず、そっと長い時をやり過ごしたい。
大きな声を嫌って生きてきた。
時折、大きな声をあげずにはいられなくなる。
憎まれずに生きていたかった。
今、大切な人から憎まれて生きている。
You may dream.
意味も解らず、口にしていた。
その綴りも解らないまま、口にしていた。
意味を知った今は、もう口ずさめない。
あなたはあなたのままで。
口に出来ればそれは幸せ。
けれど、口に出来ない痛みがある。
現実と夢には大きな解離があるものだから。
You may dream.
人は夢を見ていなければ生きていけない。
優しい夢を見ていれば、現実に少しは希望の光が差すものだから。
私は暗闇の中で手探りで彷徨っている。
それでも、あなたには。
生きることを夢見てきた。
そんなのは馬鹿馬鹿しい限りだ。
誰かに許しを請う必要などは無いのだけれど。
皆、本当は苦しんでいるんだろう、と思いこもうとしていたけれど。
叫ぶ度に抱く孤独は真冬の星ほど無価値なものだった。
叫び度に遠ざかる何かに心が凍てついてしまいそうになった。




