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You may dream…

作者: odayaka
掲載日:2017/02/03



 ずっと、死にたいと思って生きてきた。

 けれど、今も生きていると言う事は、生きていたかったんだろう。

 『死にたい』と言う人間ほど死なないと笑う人の姿を見る度、『ああ、この人は幸せに生きている』と冷めた目をして、それでも生きてきた。


 他人の同情は有り難かった。少なくとも彼らはその時だけは優しい。

 嘲る視線は腹立たしいが、滑稽ではあった。彼らには理解出来ないことを自分は知っている。


 隣の芝生は青く見えるモノで、きっと、他の誰かからは十分、私の芝生も青かったのだろう。




 生きることの苦しみは、誰もが持っている筈なのだけれど。

 どうして、私の苦しみは私にしか解らないのだろう。


 物陰に隠れて、ひっそりと明るい世界を見つめていたい。

 誰とも関わらず、そっと長い時をやり過ごしたい。


 大きな声を嫌って生きてきた。

 時折、大きな声をあげずにはいられなくなる。


 憎まれずに生きていたかった。

 今、大切な人から憎まれて生きている。





 You may dream.

 意味も解らず、口にしていた。

 その綴りも解らないまま、口にしていた。

 意味を知った今は、もう口ずさめない。


 あなたはあなたのままで。

 口に出来ればそれは幸せ。

 けれど、口に出来ない痛みがある。

 現実と夢には大きな解離があるものだから。


 You may dream.

 人は夢を見ていなければ生きていけない。

 優しい夢を見ていれば、現実に少しは希望の光が差すものだから。

 私は暗闇の中で手探りで彷徨っている。


 それでも、あなたには。




 生きることを夢見てきた。

 そんなのは馬鹿馬鹿しい限りだ。

 誰かに許しを請う必要などは無いのだけれど。


 皆、本当は苦しんでいるんだろう、と思いこもうとしていたけれど。



 叫ぶ度に抱く孤独は真冬の星ほど無価値なものだった。

 叫び度に遠ざかる何かに心が凍てついてしまいそうになった。



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