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シューデルグの世界

婚約者と共に逆ハーレムを眺めています。

作者: 董凛



チートカップルの自覚ない方。



突然だが私、アリンルシア・ウェルティは転生者だ







前世の私は、ごく普通に生まれ、ごく普通に過ごし、ごく普通に人生を全うした。そんな私の特徴といえばオタクと呼ばれる人種であること。

ゲームやら漫画やらに手を出したものは数知れず、

そのなかで一番ハマったのは、転生もの。いいよね転生。私もしてみたいな~、と思った時期がありました。まさか本当におこるとは、、、。









この、シューデルグは「魔法で彩る恋と夢」通称「デルト」という乙女ゲームが現実になった世界だ。

デルトは主人公のパラメーター(魔法、武力、美容、マナー)をあげながら攻略対象の恋愛フラグをたてながら、物語を進めるわりと王道もの。

攻略対象は七人。うち一人は隠しキャラ。全員顔良し家柄良し成績良し。しかも揃いも揃って魔術師の頂点に君臨する「帝」の地位にいるチート具合。

なにコレ舐めてんの?と思うことなかれ。主人公もチートになるという。守られるより守るヒロインって、、。いや、守られてろよ。

エンディングは魔術師エンド、冒険者エンド、

個別ルートでは、ベスト、ハッピー、ノーマルの3つ。バットエンドはないもののノーマルエンドだと知り合い程度になってしまう程に好感度がダウンする。特にめんどくさいのは逆ハーエンド。パラメーターを一定数以上あげながら攻略対象の好感度を全員きっかり同じにして、シナリオを個別ルート直前まで進めないとでてこない鬼畜仕様。なまじゲーム自体が難易度高めなので逆ハーエンドをクリアした者はかなり少ない。私だって攻略本やサイトを見ながらやっとのことクリアできたものだし。











そんな私は今、主人公と取り巻きが食堂でいちゃついてるのを婚約者と共に眺めています。

「毎回同じことして飽きねぇのか、あの馬鹿ども」

口は悪いが私に対しては、優しく面倒身が良い、隣の見目麗しいイケメン様は、天使の輪が浮かぶ漆黒の髪に紅玉の瞳、そこらのイケメンが霞む程の美形、厚すぎず細すぎない体型(腹筋割れてる細マッチョ)。私に勿体無いくらい完璧な婚約者様は、「全帝」である攻略対象(隠し)。彼を攻略するには残りの攻略対象の個別エンドをすべてクリアし、尚且つ逆ハーエンドを起こさないと、まったく出てこない難易度最高のキャラなので、存在自体を知らないプレイヤーも多い。

そんな彼、リーグジェイル・グランディアはグランディア公爵家の一人息子であり、「炎帝」で攻略対象の第一王子の従兄弟で、私の幼馴染み兼婚約者です。いやはやこんな関係になるとはあの時思ってなかったよ。だって最初に逢ったとき私迷子になってたし。泣いてた私を呆れた目を向けながらも家に連れてってくれた時は、マジで惚れそうになった。今は愛してますけどね!!

「そういえばリィ君は、彼女に絡まれてないの?」

イケメンだし主人公の餌食になりそうなのに。

「あぁ。レイシア・エンハートを見掛けたら即術で見えないようにしてるからな。対面した事はない。」

あ。レイシア・エンハートは主人公の名前ね。

それにしても彼女は、転生者なのは確実だけどトゥルーエンド(リィ君エンドはそう呼ばれている)は迎えてないみたい。でなきゃ、こんな目立つお人放っておかないもの。

「つうか、俺が飽きた。アリル、そろそろ帰るぞ。今日はうちの家族とお前の家族がパーティーするっつってたろ。女性陣は準備に時間が掛かるしな。ほら、行くぞ。」

そう言って手を差し出してくれて思わず頬が緩む。

「うん。ありがとうリィ君。」

私はその手を取り二人で食堂を出ていく。


とりあえず今の私の目標は、リィ君を主人公に関わらせない事。見つかったら絶対にハーレムに入れようとするもんね。



リィ君だけは渡しません。



アリンルシア・ウェルティ

17歳。

銀髪紫目

優しげな目元をした、綺麗系美少女。

出るとこ出て締まるとこは締まっている理想の身体

得意魔術は、闇と操縦、消滅。

普段は人形を使い情報収集をしている為、

「人形姫」と呼ばれている。

婚約者が大好き。ヒロインにはあげません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 連載でみたいです
[一言] むしろ連載でやってくれ
[一言]  話の紹介にある主人公もチートとありますけど、話の中に少しも表現されてないのはどうなのかと思います。連載ならともかく短編ならその才能の片鱗でも描くと良いと思います。食堂でいちゃつく集団を見て…
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