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心の音

作者: 里々

心が死んでく音がした。

ただそれだけのことだった。

生きてく意味など

私はどうでもよかったから。


心が死んでく音がした。

ただそれだけのはずなのに。

私は息ができなかった。

私は生きてるはずなのに。


心が死んでく音がした。

ただそれだけのはずだった。

私は生きていなかった。

死も同然。

死より酷く

嫌な臭いのする場所だった。


心が死んでく音がした。

生きたいと私は願った。

死にゆく心を両腕で抱き。


心が死んでく音がした。

温かな涙が一粒。


心が死んでく音がした。

殻に閉じこもるのは簡単だったが、

私は生きたいと願った。

願いは一粒の温かな涙となり頬をつたう。

私の心はまだ生きている。

心が生きているのなら、

私も生きねばならない。

死より恐ろしいのは、

死を望むことだった。

私は生きていた。そして、生きていく。

その涙こそ、私の誓いであり、心だった。



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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは♪ 読む順番を間違えたかもしれません(笑) しかし、ついつい 自分に例えてしまいました(泣) 自分に似ていたから(笑) 素敵な言葉を届けてくれてありがとうご…
2012/06/20 16:54 退会済み
管理
[一言] こんにちは。路傍の紳士と言います。突然の感想、お許しください。 まず、とても共感できました。 「私は生きていなかった。 死も同然。 死より酷く 嫌な臭いのする場所だった。」 理由は言えな…
[一言] 初めまして。 心が死んでいく時、たしかに自分にはわかりますよね。涙を流すことも、何かに怒ることも、すべて心が生きている証ですよね。 素敵な詩、ごちそうさまでした これからも頑張って下さい
感想一覧
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