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8話♀始まる世界と終わる世界♀

 ど、どーしよ!! こんな時に告白しちゃった! 恥ずかし死しそうだよ~、う~~ん……


「はははっ、何冗談いってんの? はははは…」


 え…冗談じゃないのに…本気なのに! ミリには冗談に聞こえるの!?


「ミリ…冗談じゃないの…」


「…え?」


 ピシッ…ピシピシ…


「あれ? まって…何、今の音?」


 ド、ドドォォオォン!!…ドン!!


「た、助け……」


 ドス…


 私たちは人が潰されるところを初めて見た。鉄橋のコンクリートが砕け落ち、人が潰されるところを…。それはとても残酷だった。当たって血が出て、潰されて、大量の血と内蔵が地面に飛び散り、骨が砕ける音と悲鳴が響き渡った。

 見たくはなかった。けど、体が動かなかった。

 これが恐怖というものなの? 足が竦んで震えて、口がポカンと開いてしまう。これ以上の恐怖は今まで無かった。


「あ…ミリ!! どどど、どうしよう?」


 私は慌ててながらミリに聞いた。


「……。」


 返事がない。どうしたかと、顔を見てみると…


「きゃっ!?」


 白目を向いていた…。とても怖かった…けど私は恐る恐るミリに近付いた。


「ミ、ミリー!」


「………なっ…何ー?」


 ミリが可愛い!! 可愛すぎる!! まるで起きたけどまだ眠い赤ちゃんのような感じで…はぁ~抱きしめたい!

 と、私が妄想に浸る直前にミリは微笑みながら


「私の顔。なんかついてるの? ついてるならとって!! は、は早く!」


「…ちょっと後ろ向いて、そこにあったような気がしたから…」


 私は嘘をついてしまった。たけど、ミリの体に触れれた。なんかもう…それだけでいいや、と自分にも嘘をついた。


「ど、どう? とれた?」


「あ~もうちょっと!」


 まだいいよね、と私は嘘をもう少しついた。

 まだ、この関係で過ごしたいという感情の現れなのか? それとも恐いのか? この関係以上になったら自分やミリにどのような変化が現れるか不安なのか? そこの部分は分からない。


「あ…ぁ……」


「ん? 何?」


 後ろを見たらいけなかった。なぜなら後ろには、人の死体、動物の死体、何の死体か分からないほど血塗れで、元の形がないものまであったからだ。


「あ………う、うぇ」


 あまりの残酷さと死臭が漂って、あたしは気持ち悪くなり、嘔吐してしまった。ミリが後ろから支えてくれたので倒れ込まずにすんだ。けど、気持ち悪い感じはまだ残っていた。


「大丈夫? マーレ」


「ぇ……まだ…ダメ…気持ち悪い」


 ミリは私の背中をさすってくれた。


「えーどうしよう? どこか安全な場所……あ!! あるじゃん! あそこならきっと大丈夫…」


 私はマーレを背負って、二、三分程歩き、公園についた。

 公園には、スーツを着たサラリーマンらしきオジサン達や、いかにもスポーツバリバリやりますよ的な、筋肉質な体型の持ち主の女性や男性が数名と、カメラマンやスタッフ、リポーターなどのメディアらがこれまた数名、TV中継をしていた。

 多分…いや絶対、この歪みや、世界各地で起こってる異常事態の事をTV中継しているに違いない。

 と、その人たちはほっといて、私はマーレをゆっくり、街灯の灯りがある近くに降ろした。


「マーレ、大丈夫?」


 こういうことが起こるのが初めてではないので…あ、でもマーレが起こったのは初めて。でも、経験済みなので、手際よく、制服のボタンに手をかけ、はずし始めた。


「ミ…ミリ、何…やっ…てるの…」


「あ、マーレ、ダメ♪ まだ動いちゃ」


 ボタン(上三つ)を全てはずし終わったので、今度はスカートのチャックに手をのばした。マーレが少し抵抗をみせるが、遠慮せずにチャックを開いた。

 そして、スカートをかるく、腰から少し下にずらした。少し、青色のパンツが見えるくらいに(マーレはまだ気づいていない)。

 さらに制服を、両肩が見えるくらいに広げ、かるく、お腹をさすった。


「どう? 気分は」


「ま、まぁ…少し…落ち着いた…かな?」


  それは良かったと、一息ついて、今度は、赤色のスポブラ(スポーツブラジャー)の中に手を入れ、さすった。


「ちょ…な、何…やってん…!?」


 マーレの唇に人差し指を置き、強制的に話しを終わらせた。


「まだ完璧に治って無いなら、必要ないお話しは無し♪ 安静一番♪」


  そういい、またミリは、マーレの胸の辺りをさすり始めた。



 ■■■



 一方その頃、マチはと言うと…


「ここにもセメント持って来い!」


「あ、はい!!」


 屋上の床を直していた。


「あ~サク、板貼り付けてきたか?」


「あ、はい!! しっかり穴のあいてる所に、貼り付けてきました!」


「そうか、なら…始めるか!! …補修を!!」


「はい!!」


 それそれと、二つの穴にセメントを流し込んだ。だいたい、穴がふさがったら、ヘラを用いてきれいにのばして、平らにし、ほかの線にあわせて、線を引いた。


「じゃあ~あとは乾くのを待つだけだから、終わりっと…あ、サチ、セメントの入ってたバケツ処理してくれ」


「分かりました! 処理してきます!!」


 サクは屋上を出て、バケツの処理をしにいった。


「にしても一体…この歪みは…何故?何のために出来たんだ?」


 座りながらも考えた。そして、ある考えが生まれた。


「あ、ケータイ!」


 ズボンのポッケから、赤色のケータイを取り出し、検索をかけた。


「えーと、情報共有サイトっと…あ~でたでた……えーと、歪みをさらに検索…よし!! 出た!」


 えーと、何々…1912年1月14日、突如、歪みが世界中に現れた。今年が2012年だから…丁度百年か。その歪みは、地震の原因の、断層のズレではなく、そのもの自体が曲がっているのだ。簡単にいえば、柔らかい針金を、ぐにゃぐにゃに曲げていると一緒らしい。

 なので歪みは、元々あった長さと変わらない。ただ曲がっているだけ。…ということか~……でも、あれ? なんかおかしいんじゃないか?

 普通、百年前の出来事ならまだ詳しい情報があるはずなのに、これしかない。何故?

 それに、今までは歪みがなく普通だったんだから、どこかで歪みが戻ったのか、消えたのかとか、絶対あるはずなんだ。

 だけど、最後に書いている文字は「それ以外は分からない」だって…

 ボクは悩んだ。悩み続けた。


 ガチャ…


「マチ様! ただいま戻りました!」


「ひゃお!?」


 ボクはボクでない声を出してしまった。これはいきなりサクが戻って来たからだ!


「ど、どうかしましたか?」


「…死ね」


 ボクはワザと聞こえないくらい小さな声で言った。


「え、え? な、なんて言いましたか?」


「くく…死ねと言ったんだよ!」


 そして後ろ右のポッケから護身用のカッターを取り出し、後ろに向かって投げた。

 その後の記憶は音だけしかなかった。ザクッという音と助けてという音が聞こえ、ザクザクっという音が連続でなり響いた。


「…あれ? 血…手に血……カッター?」


 ボクの手には血の付いたカッターが握られていて、血塗れの服と、人間らしき死体、内臓と思われる物体が散乱していた。

 そして、ボクの黒いマントには血が沢山ついていた。まるで、飛び散った血がついたように…


「ボクが…やったのか? サクは?」


 周りを見渡してもサクはいない。


「サクー? さっさとでてこーい!」


 だが、返事はない。ただ下からのざわつきだけが聞こえる。


「え、ま…さか、脅しの為に投げただけなのに…それが…」


 どんどんと不安が込み上げてくる。


 カチャ


「ん? 何だ…これ?」


 足元に落ちていた血塗れのバッチを取り、マントで綺麗に拭いた。


「これってボクが…サチにあげた…友バッチ(ゆうバッチ)…」


 涙が込み上げてきた。溢れんばかりの涙が頬を伝って、零れ落ちた。


 …何でだろう、涙が止まらない。あんな、あんな奴なんてどうでもいいのに…心が傷む。


「あ、ぁ…ボク…犯罪者!?…」


 周りを見渡し、柵越しに下を見た。沢山の先生たちが生徒たちを静めようと必死の姿がよく見えた。



「多分、ここの中には誰もいないな…」


 ボクは覚悟を決めた。

 バッチをポッケに大切にしまい。大きなハンマーを探しに屋上を出た。


「…職員室にあるはずだ」


 とりあえずボクは、職員室にいった。




「あ、軍手」


 職員室に着いたボクがまず目にしたのは軍手だった。万が一のため、ボクは軍手をした。元々この軍手は、年に数回ある、草むしりのためにつかうのだが、しょうがない。一大事だから。

 そしてボクは、軍手がおいてあった近くを探した。

 すると、工具箱が机の下の、椅子の奥にあった。


「…見つけた」


 颯爽に、屋上へと向かった。床、壁、窓ガラスを壊しながら…


 ガチャ


「…ごめんね」


 壊す、壊す、壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す……


「ボクにはもう、これしかない…」


 壊す!!


 どうせみんなは聞こえない。此処まで聞こえる叫び声、ざわつきがあるのだから……



 ■■■



「マーレ、気分は?」


「まだ、頭が…ボーっとするかな?…」


 ‘チュッ’


 ミリの頬にキスした。その後、頬を舐めまわした。


「へへへ~、しょっぱいよ~ミリの頬♪」


「ちょっ…!? マーレ///何、いきなり!?どうしたの?」


 慌てて私はマーレから遠ざかる。しかし、マーレは追ってくる。


「どうしたの? あはっ…恥ずかしんだ~///」


 私は顔が熱かった。燃えるように熱かった。行動はどんどんエスカレートしていった。


「マーレ? 顔赤い赤い、早く横になって!!」


「ミリこそ赤いよ~、あはっ」


 ドサッ


 私はミリを押し倒した。


「な…何するき?」


「決まってるよ~、ミリがあたしにしたこと~あはっ」


 ミリの制服に手をかけ、ボタンを外し始めた。

 途中でミリの手が妨げを入れてきたが、私はミリの手の人差し指を口に入れ、擬音を発しながら、舌で弄んだ。

 するとミリは、手を引っ込めた。


「ミリの人差し指も美味しいな~あはっ」


「マーレ、大丈夫? 何か変…」


「あたしは至って普通だよ~へへへっ」


 ボタンを全て外し終わったので、次はスカートのチャックに手をかけた。


「そっちはダメだって!!」


「でもあたし、もう外れてるわよ~へへっ」


 自分のスカートに指差し、言った。

 そして遂に、チャックを下ろし終わった。


「ミリ~…食べちゃお!!」


 自分の制服を脱ぎ始め、ミリの制服も、無理矢理脱がした。ちょっぴりオトナの黄色のブラジャーが出て来た。


「恥ずかしいよ……止めて…」


「恥ずかしいのはあたしも一緒…」


 ミリの胸をかるく揉みながら、鎖骨部分を舐めた。次は首筋、顎、耳朶を順番に舐めた。ミリ独特のしょっぱさが舌に全て伝わった。


「はあはあ…はぁ…美味しいわ…」


「マーレ…もう…いい?」


 胸に頭を乗っけて、目を瞑った。


「まーだ♪ …あはっ」


 今度はスカートに手をやった。


「ちょっと!? それはダメ! せぃ……おぅ」


 口に手を当て、塞いだ。


「大丈夫♪ 私も…」


 マーレはスカートを脱ぎ捨てた。そしてまた、私のスカートに手をのばしてきた。でも私は抵抗しなかった。マーレが私に対して悪意がみられなかったからである。

 なので私はマーレの行動をそのまま受け入れた。

 そして、私たちはパンツとブラジャー、ハイソックスだけになった。


「あたしたち、何か…変態だね♪」


「もー、マーレがやったんでしょ~♪」


「…抱きついても…いい?」


 急な展開だけども、私は気分が良かったので…


「いいよ♪ 気の済むまで…」


 ギュッ…


 優しくミリは、あたしを抱いてくれた。ミリの身体は、とても温かかった。

 突然ミリは、あたしのブラの中に手を入れて、揉んできた。


「や、ぁん…」


「私のブラの中に…手…入れていいよ♪ …今日はと・く・べ・つ♪」



 あたしはミリが天使…いや、神以上に見えた。


「本当に…いいの?」


「…いいよ♪」


 あたしはゆっくり、ミリのブラの中に手を入れ、揉んだ。

 ミリには申し訳ないけど、ブラのフックに手を持って行き、外した。そして一気に…脱がした! そして私もブラを脱いだ!

 あたしたちはもう、上半身裸だ。


「舐めるよ…胸を」


 ペチャ…


 胸を舐めて、吸って、揉んで、それを繰り返した。それは天国のようだった。

 チラッと途中で下の部分を見てみると濡れていた。あたしもミリも。


「いいよね?」


「……いい…よ」


 ミリのパンツに手をのばそうとしたとき――


「くくく…お似合いやねぇ~~くくっ」


 突然後ろから、少女のような声がした。


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