Game 6
1年くらい放置プレイしててすみませんでした;;
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Game 6
何度電話しても出ない。
一体章弘はどこ行ったのかな?
田中絵里は自宅への帰路の途中何度も章弘に電話した。が、一度も繋がらなかった。
今日は放課後デートしたいって言ってたのに……。またすっぽかしちゃって。
章弘はよく絵里とのデートをすっぽかす。すっぽかすというよりは、忘れている、といったほうが妥当かもしれない。この前の付き合って5ヶ月記念日のデートも忘れてて、結局友達とバッティングセンターで遊んでいたらしい。
本当に私に気があるのかな?
もしかしたら私のことどうでもいいんじゃないかな……。
そろそろ私たち、潮時なのかな。
絵里が落ち込んでいると、ものすごい勢いで誰かが横を走り去って行った。思わず肩がぶつかった。
「ごめんなさいっ」
その人はそう一言いって、また前を向いて走り出した。
確か、あの子は隣のクラスの神埼春さん……?
どうしたんだろうあんなに急いで。
また絵里が歩き出そうとすると、何かを踏みつけたような気がした。足元を見てみると、ものすごくキラキラした、携帯電話だった。
開いて中を確認してみると、神崎春と末次玲菜が写ったプリクラが待ちうけだった。
これ、彼女のじゃ……。
そう思って絵里は神崎春が駆けていった方へ歩き出す。
一応届けなくちゃ。不便だろうし。
「もしもし友香?神崎春って人の家分かる?」
「あー春ちゃん?ごめんけど知らないなぁ。絵里って春ちゃんと仲良かったっけ?」
「いや、別にそんなんじゃないけどさ……。分かった。ありがとね」
そう言って絵里は通話を切った。
届けようと思ったものの、彼女が急いで駆けていったため、見失った。そこで、彼女の家に届けようと思ったのだが、その家の場所も分からない。仕方なく、友人に聞きまわっていた。
これで6人目。
「もしもし梓?神崎春って人の家、知ってる?」
絵里はもうほとんど諦めモードだった。
「春の家?うん。分かるよ」
「え?」
絵里の声が裏返った。
「本当?」
絵里がおそるおそる尋ねると、
「うん。えっとね、」
と言って説明してくれた。
「ありがとう!ほんと助かった!」
絵里はにこりとした。
でも道全然違ったなぁ。また結構戻らなきゃ。
絵里は先ほど教えてもらった神崎春の家へと向かった