Game 5
すみませんおそくなりました
いきあたりばったりで書いているので、どうかご了承を。
感想お願いします。
Game 5
目の前に広がったのは、学校の体育館ほどの広い部屋。ただ違うのは、壁、床、天井が全てコンクリートでできていて、窓は一つもない。一番奥には、大きなスクリーンが置いてある。
「玲菜、ここ何?」
春が不安そうな顔で玲菜に尋ねる。
「し、知らないよ」
玲菜も不安の表情を浮かべる。
「それより、田岡達は?」
春が部屋の奥に歩いて行く。すると、大きな音を立てて、扉がいきおいよく閉まった。
「きゃっ」
玲菜は思わず小さく悲鳴を上げた。
すると、部屋の一番奥にあったスクリーンが、突然光を放った。
『こんにちは』
スクリーンに映し出されたのは、体格からしておそらく20台半ばと思われる若い女性。顔には、中心に『D』とかかれた白い仮面をしている。
「だ、誰?」
春が恐る恐る聞いた。
『これより、あなた方には「イス取りゲーム」をやってもらいます』
春の質問を尻目に、女は言った。
「イス取りゲーム?」
玲菜は小さな声で聞き返す。
『はい。しかし、あなた方はイス取りゲームにおいて重要な、命の源である「コイン」
を一枚も持っていません』
女ははきはきした声で、だが何だか重くのしかかるような気迫ある声で、何やら話し出す。
『よって、第一試験はスルーとなります』
第一試験?一体何のことだ。
「何言ってんのよ、あんた。一体これは何?私達、ゲームしに来たわけじゃないんだけど」
春は怖気づかず、女に聞いた。
『だからこれは、イス取りゲームです。あなた方は、そのゲームに参加したとみなされました』
この部屋に入ることが参加するということなのか?
玲菜は頭を抱える。
「それより、ここにさっき2人の男が入ってきたと思うけど、彼らはどこへ?」
章弘君達のことだ。
春はやっぱり頼もしい。
『彼らは、Cルームへと移動しました。そして、第一試験を行っております』
女は淡々と答える。
「だから第一試験って何よ!」
春はとうとう怒鳴った。いらいらが募りに募ったのだ。
『あなた方には関係ありません。しかし、コインを持たないということは、それだけで死を意味します。なので、これよりコインを稼ぐボーナスゲームをしてもらいます』
女はどんどん話をすすめていった。
『これより天井から大量のコインを投下します。拾った枚数のコインが持ち数となります。一枚も拾えなかった場合、ゲームオーバーとなり…死んでもらいます』
女の威圧感ある声は、玲菜の胸に重くのしかかった。
「死」…
どういうことなのだ…?
玲菜が考えているの察したのか、春は玲菜をやさしく説得した。
「なんだかよく分からないけど、とりあえずこのゲームに参加しちゃったみたい。でも、たかがゲームだし、さっさと終わらせて田岡達を探そう!」
玲菜の不安は一瞬にして消え去った。
玲菜は深く頷いた。