2/31
2 混迷
2 混迷
ソフィア•フィストメイト侯爵令嬢は3日寝込んだ後、目覚めました。
「良かったですね。母様。」
「お嬢様の御機嫌が良くなられて良かったです。」
「娘と二人きりにしてくれませんか?」
ターディクリスフィはそういうと、使用人を部屋から出しました。
「ソフィア。お加減は良いのですか?」
「ええ!あの、その。」
「どうしたのですか?」
「お、お母様!まだ、病が、ちょっと。お体に触りまして、とにかくゆっくり、あの、まだ入ってきちゃ駄目です!」
ソフィアはそういうと、ふかふかのシーツにくるまってしました。
「…分かりました。少しお加減が、悪くて話せる状況でないと。」
ソフィアのお母様、ターディクリスフィは部屋から出ていきました。
ソフィアは混迷を極めました。
(今のが、お母様!?何で今世の記憶がないの!?)
ソフィアはシーツから出ると、茫然としていました。