episode6ある塔に入る影
ある少し本館から離れた場所に廃塔みたいな建物があった。
そこに入る影が、一つ。
廃塔に入ると、そこは、意外にも和気あいあいとした元気そうな空間だった。
子供から大人までたくさんの人がいる。
そのたくさんの人には共通点がある。
全員
「魔術師団管轄で保護した人」だ。
そんな人達がまた、普通に生活できるように手助けすることも大切な魔術師団の仕事である。
そこに入った少女は階段を登って一番遠い部屋にたどり着いた。
そこの部屋には三人の少女たちがいた。
一人は鬼に家族を殺された少女。
一人は親が妖怪に操られた少女。
一人はおやから逃げてきたのを魔術師が保護した少女。
三人とも最初来たときは表情がなかったり、何も話さなかったり。
でも、三人とも変わっていき、今では三人で遊んだりできるようになった。
そんな三人がなついている少女がいる。
それが、
「あ、師匠。来たんですね。」
影の主の弟子の少女である。
彼女は部屋の中で三人の子供と一緒に遊んでいた。
一人はその彼女が保護した少女。
もう二人は、、、。
ある人が保護した子である。
ある人も初期はここによく足を運んでいた。
でも、もう今は、、、。
彼女しか来ることはない。
ここにある人がもう来ることはない。
三人は気づいているのだろうか?
気づいていたらどうするのか?
怖くてまだ言えないのだ。
三人はある人になついていた。
でも薄々気づいているだろう。
なぜかって?
変わってしまったから。
私も、彼女も。
みんなみんな。
ある人がいなくなったことで、
変わってしまったのだ。
でも私達は立ち上がらないといけない。
世界は残酷だ。
この仕事をやめたくてもやめられなかった。
しんどいから何度も忘れようと思った。
あの人が好きなものを遠ざけた。でも忘れられなかった。




