episode4ある墓場でのこと
ある日の夕方
ある墓場に一人の少女が佇んでいた。
彼女はある最近できたのか新しそうな墓場の前で足を止める。
彼女はその墓場の周りを一旦掃除したあと、
近くの蛇口で手を洗う。
そして、その墓場にある花を手向けた。
彼女はすると祈るように墓場の前で手を合わせる。
死んでも極楽浄土で楽しく生きられるようにか、と思いきや、
実は違う。
それもあるが、彼女は一種の願掛けとしてこの墓場を訪れていた。
墓場に向かって願掛けをする。
故人を偲んでいなくて、罰当たりだと思う人もいるかもしれない。
でも、彼女にはそれをする理由があったのだ。
その墓場をよく見てみると、
上に生前の人が好きだったと思われる物が置いてある。
普通に本や、なにかのアーティストのアルバムなどから、
よくわからない木の棒までおいてある。
その中に立てかけてある写真立てがあった。
そこには和服を着た中学、高校生のような少女たちが、
笑顔で写っている写真で、
その真ん中には一際元気そうな、
可愛らしい少女が佇んでいた、、、。
そしてその横には、、。
今、墓場にいる少女と同じ、
銀色がかかった目を持っている少女が、
可愛らしい少女と肩を組んでいた、、、。
他にも見覚えのある少女たちが並んでいる。
墓場にいた少女はすると、
一言ポツリと、
「なんであの子達を残して逝っちゃったのよ、、、。」
と言って、
墓で泣き崩れた。
静かな墓場には静かになく泣き声が
こだましていた。




