第90話 異世界の情景と常識
異世界に居た勇者
異世界に来たのはLIVE動画で私の名前も広がったからだ
誰がやったかはしらないけどわたしの名前は特定され、ネットのおもちゃとされていた、背の高さとムチを使うことから・・・まぁいい、よくはないけど
元杉神官にそれを言うとじゃあ一緒に異世界来る?と言われ、意味不明ながらも少しドキッとした
すぐに「はるねーちゃんにドッキリするんだ」と言われて軽く胸が痛む
ダメだなぁ、私
ちょうど飲み会であの2人を絞め上げてから周りの反応もうるさい
遥はまだ学校に行ってないし、遥に橋渡しできるのは私だけだもんね
遥が私と学校に行った時にいつの間にか撮られた写真が広まったらしく、男どもの欲望が透けて見えるようで嫌だった
ちょうど夏休みだし大好きな親友と可愛い神官様と旅をするのは悪くない
すぐに荷物をまとめて一眼レフをどうするか迷った
結構高い機種だし思い入れがある
持ち運びやバッテリーの重さ、充電などを考えると持っていくには難しい
スマホの中でも頑丈でカメラの画素数が高いものを見つけて予備に1つ購入
モバイルバッテリーもソーラーと手回し式の両方を新たに買って持っていくことにした
楽しみにしていた異世界は最高だった
誰も見たことのない景色、私達とは全く違った人種
3メートルはありそうな人なんかはちょっと怖いけどそれ以上にワクワクが止まらない
常にカメラは回しっぱなしで、それでも足りないと景色をこの目に焼き付ける
見たことのない服に見たことのない野菜、なんで建物はこんなに高いんだろう?
幼稚園児にでも戻ったかのような心境だ
この何かわからない匂いはいただけないが・・・
城門を入ってすぐに城門の内側に私の背丈ほどもあるうさぎのような生き物が小屋の中にいたし多分そういうものなのだろう
元杉神官はこちらでは慕われているらしく、拝まれたり祈られたり、なんかいろんな物をもらっている
勇者って言ってたしね
「********** ******* **********」
「**** *********** *******」
「****!」
「わー、ありがとうありがとう」
私も次々差し出される何かを受け取るのだが子どもたちにボディランゲージでかじれってされてる、たまに元杉神官がかじってるやつだよね?それの色違い?
テレビで海外の少数民族とのコミュニケーションでも差し出されたりした場合にちゃんと対処しないのは失礼に当たるってあるし・・・・・・・えいっ
おっふ
なんだコレ、まず、苦味が目に来て、少し勝手に涙が出た
粉末青汁を凝縮したかのような不味さ、それも水に溶かすタイプをそのままスティック状にしたかのような・・・僅かな酸味と青臭さ、そして後味は僅かに甘い
ケラケラ笑ってる子供を鞭でしばきたくなる
我慢ー、我慢だわたしー
サーベルタイガーのような獣に乗った兵士たちが私達の作った群衆をどうにかしてくれた
私は猫派なんだモフらせてほしい
神殿でもすごくいい対応をされてる
通された部屋に行くと髪を上げたレアナー様のような像がある
少し、いやデキる女って感じでとても知的
元杉神官に言われるままに遥とお菓子を像の前にある小さな台におくと、そのまま食べた!!?
彫像が、そのまま動いて食べた!!???
落ち着けここは異世界だ
このサシル様はレアナー様の姉らしく、普段からレアナー様からにお菓子の自慢をされて、されまくっていて地球産のお菓子を食べてみたかったそうだ
少し口元が汚れたままで彫像に戻るのは面白かった
帰り際に一番うしろでドアを閉めようとして像と目があった
<黒葉、貴女はその心を打ち明けるべきです、また加護がいる時があるでしょう、その時に私に打ち明けなさい・・・良き旅路を>
さすがレアナー様の姉であると苦笑してしまった
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