第80話 内閣とチャンプとトンカツ
いつも食べてるものでも良いお店で食べるとレベルが違うって一瞬で感じることはありますね。
ボブたちと連絡を取っている間にはるねーちゃんがビルに来て手伝ってくれることになった
「あんたは目を話すとまたやらかしそうだしね、奈美のあれは何なの?女王様?」
「女王様の意味はわかんないけど黒葉はここではあんな感じだよ」
「そ、そう」
ムチを持って男どもをビシビシ働かせている黒葉
ムチを持っていないときは料理をするか大学に行くかカメラの扱いが得意らしく田辺と一緒にホームページを作ってる
【隷属】の条件による期間は過ぎてもうちで働きたいと言ってくれている徳田達は実にキビキビと働いてくれている
はるねーちゃんが来てくれてレアナービルも結構変わった
飾り付けや威厳は大事で「せめてここの指導者としてちゃんとした話し方をしなさい」とか言って色々考えてくれた、たまに厳しい
このレアナービルは仮の神殿だが木箱でレアナー様の神像を設置したり、少し偉そうに見える喋り方を練習した
信徒募集とマスコミお断り、政府関係者・公務員お断りと表示する
迷惑をかけるようであれば徳田たちがつまみ出す
悪意や害意を持つものは入れないように信徒防衛用の【結界】を張ると外で自由な報道がどうこう言っていたマスコミ関係者は誰も入れなくなっていた
日本人にネックとなっていたのはレアナー教は複数の宗教を信奉していることを許容している点が大きかったようだ、LIVE動画で強調して説明すると喜んでた
普段日本人の多くが仏教徒としての活動をしているわけではないし何も言わないが先祖を祀っている宗教に反した行動というのはしたくないみたいだ
向こうでもそういう考えはなかったから少し不思議に感じる
何人も信徒に入ったり財産を差し出して治療を求めるものがいるが公務員は入れない
マスコミは外の様子を映してテレビに流したり、小型カメラを忍ばせてレアナービルの中を写し取って使うものもいた、何人か神罰を受けているかもしれない
そもそも世間ではこの宗教は法的に認められていないし、僕は死人という扱いのままだ
康介おじさんは僕の魔法で治ったのは正しいといろんな治療の成果を見せてくれるが「僕の死を無効化する手続き」に回りきれてないし、手続きしている役所で止まっている
何の用なのか警察も何度か来たがそもそも入れていない
原因となった安藤?だったかな、おばさんも【結界】をバシバシ叩いて弾かれていた
そのうち1人偉そうな人が来た
「吾郷です、内閣総理大臣をしています」
「洋介です、レアナー教の神官をしています」
<レアナーですぅ>
少し太って、でもしっかりした足取りの人が来た
一瞬「王様じゃないんだ」と思ったが確か一番偉い人だそうりだいじん、だったはず
レアナー様は見えてないと思うがなんか挨拶している
「政府関係者の無礼、政府の一番偉い人、として詫びます、神を侮辱したこと、すいませんでした」
<赦しますぅ>
真っ昼間、ビルの周りは人が多いのに、カメラを向けている人が多い中ビシッと謝られた
カメラのフラッシュが眩しい
「謝罪を受け入れます、女神様も赦すって言ってます、中へどうぞ」
「ありがとう」
実は手紙でも色々とこっそり会ったりするように言ってきていたり、別の偉い人がきていたが問答無用で門前払いしていた
テレビで知っていたが公務員であれば治療は受け入れられないというのは政府批判になったらしく「事実確認中です」の一点張りだったが限界もきていた
昼間から人前に出てきて真正面から謝ってきた
誠意ある謝罪だと思う
「実は私も治してほしくて、いいかな?」
「もちろんです」
ニッカリ笑うこの人は只者じゃないと思う
偉くなればそれだけ謝るということが難しくなると思う
僕のような子供相手ならとくに、これは女神様の威厳が通じたんじゃないだろうか?
ちょっと話してみるとじにん?覚悟できたらしい
寄付を用意するから人を呼んでもいいかと聞かれて了承する
世間話をしたら結構面白そうなおじさんだとわかった
神官を見下し、中身のない誇りがどうのとか言いながら剣を振りかざして「治せ下賤ども」とか言うクソ貴族共とはわけが違うな、奴らこそ滅ぶべきだろう
騒ぎが収まらないのでちょっと偉い人を待たせている部屋で待っていてもらう
特別扱いはしたくないんだけどこういうのは神殿内への悪事や暗殺を防いだりするのに役に立つ、仕方ない
「そろそろお腹の具合はどうですか?」
「うーん、私は胃腸が悪くなっていたんだが、すごく腹が減ってる気がする」
「あ、そういうことでしたか」
「おい、トンカツ食いに行くぞ!約束だ!!」
トンカツ、いいな近くのファミレスでいいかな?いや、僕が行くとマスコミが騒ぎを起こして迷惑をかけたんだった・・・
いってもいいけど、うーん
「ボブさん、でも美味しいお店ってファミレスぐらいしか知らないしなぁ、たしか出てすぐそこに牛丼屋が」
「なら私が連れて行こう、流石に海外から来たお客人に牛丼屋はだめだろう」
「吾郷首相!?やだわ、よく見たらこの国のトップじゃない……!」
「コンニチィワァ」
「いやまだ翻訳効いてますからね?」
「とにかく飯を食いに行こう、お嬢さんたちも来るといい、私も世界チャンピオンと食事できるなんて光栄だ、勿論神官様達もね!」
はるねーちゃんもつれて吾郷おすすめのお座敷にトンカツを食べに行った
女神様は僕のいない間の治療をしてくれるらしいので魔力をいっぱい神像にいれておいた、なにかお土産を買って帰ろう
ファミレスと違ってオカミが出迎えてくれて畳の部屋でトンカツや色んな料理が運ばれてきた
「今日は私の奢りだ、存分に楽しんでくれ」
トンカツはやはりトンカツだと思って食べた
あれ?僕が食べてきたトンカツはプラスチックのおもちゃだったのかもしれない……………
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