第50話 黒葉の災難
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起きると目の前で遥が着替えていた
すごい体つき、女の私でもつばを飲み込むほどに胸も大きく完璧な体型
少し背も高く、カーテンから漏れる光で艶やかな肌が光を反射して、まるで・・女神だ
いや、ホントの女神様は小さかったっけ?
「おはよう」
「おはよう、よく眠れた?」
「うん」
「私大学に行くけど奈美も行く?」
「うん」
部屋を出てトイレに行って、顔を洗う
リビングに行くと見たことはあるが話したことのない、遥のお父さんがいた
「おはよう、よく眠れたかな?」
「は、はい」
「遥の父親の春日井亮二です、学祭で会って以来だね、自分の家だと思ってゆっくりしてね、あ、これ君の朝ごはん、コーヒー飲む?」
優しそうなお父さんだなぁ、一人暮らしの私には素晴らしい家庭にグッとくる
「はい」
「砂糖とミルクは?」
「無しでお願いします」
テーブルを見ると御飯のセットが2つある、和食と洋食で別のセット、どっちを食べればいいんだ?
コーヒーって言ってたし洋食・・・?フレンチトーストとプチトマトののったサラダ、ウインナーとハム
和食よりこっちのほうが、こう、豪華
写真撮りたい、SNSに載せられるレベル
和食の方も美味しそうだがこんなにも差があるものか?
「あぁ、ごめんね、洋食のほうが黒葉さんの朝食だよ」
「こっちのは?」
「洋介くん向けに遥が作ってね、うん、安全のためにも洋食を選ぶといい・・・・」
「あんぜん!?」
冷蔵庫からパフェまで出してもらえた
たしかに遥の調理センスはちょっとあれだ
みんなでバーベキューしたときにカレーに釣れたての魚を入れようとしてその片鱗は見えていた
「いや、コホン、遥には言わないでね」
「はい、あははは、そういえば洋介くん?神官様は?」
「洋介くんね、そこでねてるよ」
ちょっと見に行ってみる
リビングの横の戸を開けると和室だ、ちょっと汚れた畳が見える
畳にうつ伏せで寝てる神官様・・・洋介様は昨日のかっこ良さとは打って変わってあどけない顔で
・・・・かわいい
「奈美ー、食べたら行くよー」
「はーい」
遥の部屋に忘れ物を確認して、遥に教えてもらった神官様にメッセージを送っておく
-遥を治してくれて本当にありがとうございます、まだ入るかわかりませんがレアナー様のことをまた教えてください-
遥は大学には休学をやめる手続きを相談しに行き、私は手持ち無沙汰になった
今日は講義ないし、遥が倒れなかったらそれでいいと思ってたんだけど私よりしっかり歩いてたしなぁ
あとはあのクズ2人とその取り巻き達が遥と鉢合わせしないようにしないと
ヴー
スマホが鳴る、めったにな鳴らないスマホなのに珍しい
-わかりました、ビルに来てください、ねーちゃんにはヤクザさんたちのことはヒミツです-
どうするかな、遥には相談に入る時に「いつまでかかるかわかんないから私のことはいいよ」って言われていた
それに神官様のことを心配してる遥だ、向うを見に行ったほうが遥も喜ぶと思う
メッセをいれてビルに向かう
ビルには人だかりができていた
ビルを眺める物見遊山や野次馬みたいな人たちがいて、ビルの周りにはどう見ても堅気じゃないヤクザさんが並んで立っている
近くを通ると暗いサングラス越しに視線がわかった
怖っ!?でも中に用があるし、ドアの横に茂木さんだったかな?立って煙草を吸っている
その周りにもタトゥーまみれの人が何人もいる
「ヤクザさん、はいってもいいですか?」
「あ゛ぁん!?舐めてんのかテメェ!!!」
顔にまでタトゥーまみれのすごくこあいひとにおこられた
あ、あわわわ、間違えた!?!?
「ま、まま、ま、まちぎゃえましたもとじさん」
「え、お嬢さん」
「どけ、あんたか、うちのもんが失礼した」
「はい!!いいいいいえええ!!???」
ばかー!私の口のバカー!!???
息を吸うのもつらい、粘着くように空気が肺に入ってこない気さえする
「あんたは中に用があるのか?」
「はいぃいぃ」
「おちつけ、ごめんな、こいつが怖かっただろう、ほらお前も謝れ」
「すいませんっしたぁ!!」
目の前に出てきた、息の当たりそうな距離の怖い顔のヤクザの人に私はもう心臓が止まりそうだ
もう真っすぐ立ってられているのかわからない
「・・・・・・・・・・・・ど・・・どういたしまして・・・・・?」
「こりゃーだめだな、とりあえずさっさと中にはいりな」
「もとじざまぁすぅううぅうう??!!!」
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