第306話 トップのいない一般信徒
(╯安Д藤)╯ ︵ 炎
SNSでレアナー教についてがトレンド入りした
いつもランキング上位にいるレアナー教だけど急上昇したのが気になった
また誰かを治したとか騒動を起こしたのだろうか?
テレビをつけて見る
「燃えています!レアナー教の関連施設ですが安藤議員が中から高額な金銭を発見した後!火災が発生しました!!」
「え?」
テレビのチャンネルを回してみる
「本日レアナービルに捜査の手が入りました」
Pi
「レアナービルの前は騒然としています!!元反社会的団体の関係者らは既に警察によって連行されました!!!」
Pi
「・・ともと彼らの行動には疑念がありましたが安藤議員の行動はどう思われますか?」
Pi
「なにかの証拠を見つけてそれが広まってはいけないからこその放火・・でしょうか?信じられない・・・」
「こちら火災現場です!信徒と消防隊員が必死の消火活動をしています!!見てください!空には高額な紙幣や・・手紙が舞っていて大変な騒ぎとなっています!!!」
「え?ええ?」
直ぐに家族に連絡を回す
嘘だろ?世間はレアナー教について好意的なものが増えてきたと思う
それまでは「レアナー叩き」があっても世間は無関心だった
レアナー様を「かわいー」というものはいてもレアナー教への攻撃をする人には何も言っていなかった
日本ではそれが普通になってきたように思う
おかしな主張している人がいても「関わって怪我をするのは馬鹿がやること」といった風潮がある
だからデモなんかがあっても「君子危うきに近寄らず」と言った考えもあってか正しいかどうかなんてともかく一般人が真っ向から彼らと争うことなんてしない
しかし最近は違っていたように思う
レアナー教を批判したTVキャスターがいたが彼はバーで喧嘩になった
彼はバーで酔っ払ってレアナー教を詐欺だ、騙されるやつが馬鹿なんだとこき下ろしたがそれに怒った別の客と喧嘩となった
喧嘩相手がレアナー教徒であればそれは仕方のないことだろう
しかし喧嘩の相手はレアナー教徒とは関係のない一般人で、聞いていて腹がたったそうだ
「放火・・?犯罪じゃん・・・??」
火事の映像では消防隊員の言うことを無視してレアナー教徒が中火事の中に入って中のものを持ち出している
黒く煤けた顔、放送事故だろうとも思うのだが彼らは動いて中のものを取り出している
ケースにしまわれた札束が荒々しく外に出されて、金が空に舞い散っている
安藤議員が出た後に火事は起きた
普通に考えてまともな人間がすることではない
もしかしてこの札束はコピーか何かで中には違法薬物があったのじゃないか?そうテレビでは言っているが果たしてそうなのだろうか?
わざわざレアナー教徒が命がけで火事現場から証拠品を持ち出すか?
手紙や衣類、宝石・・・
持ち出された手紙で細かい字のものは分からないが地面に落ちてふまれた画用紙には「おかあさんをなおしてくれてありがとう」と家族の似顔絵付きで描いているものもある
どちらが正しいのだろうか?
ネットで調べると阿鼻叫喚としていた
世界各国の首脳が声明を発表
レアナー教の誘致を打診
外国の傭兵部隊が日本に来日を表明
堂々と安藤への懸賞金へのかけている人も居る
レアナー城の前のLIVE動画なんてとんでもない
ボブ・スタットレイの戦いも霞むほどに恐ろしいものだ
ワイヤーアクションのように人が飛び交い、警棒を折り、ヘルメットを踏み潰し、ギラつく金属製の盾を素手で引きちぎっていた
これがレアナー教神官の恐ろしさか
それよりも気になる点がある
こんなに大騒ぎになっても洋介聖下は出てきていないし春日井様も黒葉様も、ヨーコルノリア様も・・・そしてレアナー様も出てきていない
もしかして既に捕まったか、下手したら殺されているのかもしれない
掲示板でもとんでもないことになっている
拉致説、逃亡中説、暗殺説、城に追いやられた説・・・
たしかに言うことを聞かないレアナー教は野党にとって腹立たしい存在だろう
だけどここまでやって良いのか?
・・・・・良いわけがない
レアナー教徒は警察や安藤を倒し、レアナー城に引きずり込んだがその後警察署やテレビ局を襲い始めた
ある民家が襲われた、安藤の家だった
あるタワーマンションが襲われた、テレビ局の取締の家であった
他にも多くの家が襲われている、週刊誌や新聞紙の関係者など
警察も出動しているが彼らを止めることは出来ていない
レアナー教の多くは一般人程度だがそれでも命を捨てるほどの気概で向かってくるもの警察にとって恐ろしいのだろう
更に彼らに混じって鍛えた超人が居る
彼らは軽トラぐらいなら持ち上げてそのまま投げてくる
だからといって素手の相手に銃を使えば世間が許さない
レアナー教に対して銃なんて使えるわけがない
だけどビルの数階までひとっ飛びしていくレアナー教徒を止められるものはいない
唯一彼らの行進を止めることが出来たのは国会議事堂だけだ
自衛隊が護ったそこにはレアナー教徒は手を出していない
ただ集まって睨み合っている
そこにいる野党を差し出せというのが目に見えている
解散するようにフル装備の自衛隊員が呼びかけているがレアナー教徒は無言だ
ただ近づけば命はない
鎧を着た集団が中央にいて威圧感を出している
普段なら笑ってしまうような中世のような鎧甲冑に鞘に入った剣や槍
堂々と装備し、向かい合っている
さらにローブに杖を持ったものも居る
銃刀法に引っかかるかもしれない、しかし取り締まれるものはいない
彼らの要求はない
だけど彼らは走り回っている
―――――まるで最高指導者を探すように
「母さん、俺も行ってくる」
「私も行くわ」
「俺も行く」
「儂も」
「倉庫から角材積んどいた」
「板と釘も積んどけ」
「わかった」
「スプレー缶もな」
じいちゃんを治してもらったうちも無関係ではない
仕事を切り上げて帰ってきた家族も参加することになった
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