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秘めた言葉、羽ばたいた


『コンニチハ、コンニチハ』

 籠のなか、羽根をバタつかせていた。お父さんの同期が、出張期間中、預かってくれたと言われた九官鳥のQ君。渋々家族でお世話をしているうちに――不思議と愛着が湧いてきて。

「へぇ、九官鳥って私、初めて見たけれど、よく喋るんだね」

 湊ちゃんは、感心しながら宿題を進めていく。今頃、頑張っている空君を想像して頬が緩む。適当そうに見せて、真面目で。ああいうトコが本当に好き――。

『空君スキ、空君スキ!』

「なんて――」

 え?

『空君バカ、他ノ子見スギ! バカ、エッチ』

「ちょ、ちょっと待って! 昨日まで私の言ったこと全然憶えてくれなかったくせに――」

「つーちゃん?」

 どうしよう。今、親友の視線が痛い。

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