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この隕石、二人だけのナイショだから


「これ、スゴイだろ?」


 彼が興奮して言っていたのを今でも思い出す。

「二人だけのナイショだから」


 そうそう、こういうトコなんだ。コイツは容赦なく距離を埋めてくる。

 からん。ころん。それぞれ形が違うスベスベした石が、音を鳴らす。


「すごいだろ、この隕石! 湊と俺だけの秘密な!」




 きっと君は知らないよね。私の 抽斗(ひきだし)のなかには、河原で拾ったあの石が眠っていることを。私の目の前で、君と――あの時はいなかった子が、楽し気に喋っている。彼女は「《《自称隕石》》」のことを知らない。私は知っている。意地悪だ、って思うけどでも仕方ない、君が「秘密」って言ったんだから。だって、約束は守らないとだもんね。


 だから、誰にも教えてあげない。

Twitter300字SS 第89回テーマ「石」に参加。

海崎湊視点、空君の幼い頃の姿を。

彼は幼い時、石コレクターでした(笑)

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