表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/78

公園のベンチ(EP39)

 冬希と雪姫はベンチに座って。風で揺れる木漏れ日を見やりながら、走り回る子どもたちを見やっていた。

 リハビリ日和――青空が眩しいと、冬希は目を細める。雪姫とつないだ手が暖かい。


「僕ね、大人になったらハナちゃんと結婚する!」

「テツ君、嬉しいー。絶対だからね」


 思わず冬希と雪姫は目を見合わす。微笑ましい、と思ってしまう。

 と、幼い二人の視点が冬希達に集まる。


「あそこのお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいなカップルになろうね」

「うん」


 テツ君、ハナちゃんの予想外の言葉に、思わず二人揃って、頬が熱くなる。

 でも、と冬希が思った。

 それはちょっと――かなり嬉しいかも。


「冬君?」


 雪姫が首を傾げる。


「ないしょ」


 クスクス冬希は笑って、ごまかした。


「冬君、ナイショはずるいー」

「ナイショはナイショだってば」


 未来の空模様がどうなるか、分からないのと一緒で。未来の自分たちがどうかは、分からない。

 でもそんな未来を、雪姫と描きたい。

 雪姫と一緒なら――きっと、こんな青空だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ