第4話 チュートリアルその2
このゲーム世界のルール、リアルサバイバルというのもあってかなり細かい条件が課せられている。それにゲームオーバーが現実の死に繋がるというのが一番の足枷になっていてより現実に近い環境にゲームが作られていた。
そして、それ以上に考えていたのはこのゲームの管理者側の事。どうしてこのデスゲームを俺たちにプレイさせているのか目的が一切見えてこない、地球全体を巻き込んだ規模のこのゲームを運営を行うとなると一つの国レベルの技術でも到底不可能な現象だろう。
「このゲームの基本的な説明は以上となります、他になにか質問はありますか?」
「特にはないかな、あとは自分自身でなんとかしてみる」
「はい、了解しました。それでは最後にバトルに関して実践も交えながら説明していきます、ここではHPが無くなったとしてもゲームオーバーにはならないのでご安心ください」
「正直、この説明が一番生き残るのに必要な要素だよな」
生活環境がどうこうという話だが、戦闘でモンスターを倒す前提での事だ、この仮想世界で自分がどれほどの技術
的なスキルを発揮できるか試す事が出来る。
というのも頭の中にありつつ、少しゲーマーとしては一度は想像した自分の身体を動かしてゲームをプレイするというエゴを刺激されて高ぶってしまってわくわくが抑えられない。
「では、戦闘行動についての説明をします。プレイヤーはメインとなる武器を装備しモンスターに攻撃することで・・・」
「あー、そういうのは俺みたいなゲーマーにはわかりきってる事だからある程度は省いてくれ。手っ取り早くスキルとかが知りたい」
「はい、了解しました。戦闘において重要な要素であるスキルは武器スキル、戦闘スキル、職業スキルの三つが存在します。武器スキルは各武器を装備することで発揮するスキルで主に攻撃をする際に発動する必殺技というイメージです。戦闘スキルは主にステータスに影響するスキルで、攻撃力を上げるなどの効果があります。職業スキルは取得した職業に応じて専用スキルを使用出来るようになります、特殊なスキルばかりで用途は無限に存在するので選択はプレイヤー次第です」
簡単に言えば武器スキルは必殺技、戦闘スキルは各種バフ盛り、職業スキルは特殊スキルという感じ。
俺が今までやってきたゲームと比べてもちょっと複雑に思う、プレイヤーが使うスキルが三種類。戦闘に関わりそうなスキルは武器スキルと戦闘スキルの二種類だと思うが、三つ目の職業スキルも工夫次第では戦闘に生かせる可能性がある、としたらまさしく組み合わせの選択肢は無限といっても過言ではない。
「それでは、今から模擬戦闘を開始していきます。その準備としてまずは自分の使用したい武器をお選んでください」
「選ぶっていわれてもどうすればいいんだ?」
疑問に思った時、何かの画面が現れた。武器選択と書いてあるそれはアニメとかでよく見る端末を使わない空間に浮かぶ操作ウィンドウのように見える。
「目の前のウィンドウから選択してください、操作は大丈夫ですかね?」
「多分、問題はない」
ウィンドウをタッチして操作画面を進める、選択肢には片手剣、刀、短剣、槍、片手棍、弓、細剣、大剣、鎌など、他にも下にスライドすることが出来そうだったが今見たなかに良さそうあのがあったためそれを選択した。
片手剣の選択をすると目の前に徐々になにかの透明な小さいキューブが集まっていきそれが形をなしてやがて簡素で無骨な一本の剣になった。
「おおー、これは凄いなちょっと感動する」
「それでは、選んだ武器を装備してみましょう。今の要領でステータスを開いてください」
「・・・AI相手だけど流されるとちょっときつい」
目の前の片手剣を持っただけでは装備している判定にはならないらしい、ステータス画面を開いてからいったんアイテムボックスに格納してから装備画面から核装備品にあった装備欄にアイテムを置くことで装備扱いになるということだ。そのあたりは他のよくあるRPGと変わらない。
剣を装備すると背中に確かな重みを感じた、手を回して剣の柄をつかみ引き抜いてみる。当然だがさっきと同じ剣で感触もリアルで刀身の金属光沢もしっかりと再現されている。
「それでは、今から貴方の前にチュートリアル用の仮想のモンスターを用意しますので自由に攻撃してください」
すると、さっきの剣と同じような感じにモンスターが現れてくる。それはゴブリンだった。