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プロローグ

※本作品は『悪役令嬢の憂鬱~転生したのは乙女ゲームじゃなくて18禁のエロゲーでした』の続編となっています。


本作を読む前に、前作を読むことを奨励します。

リビングで弟がゲームらしき箱を大事そうに抱えている、ふと気になって尋ねてみた。


「タカシ、またゲーム買って来たの?」

「シャイニングラブストーリー☆ゼットと言うゲームだよ」


「どう言うネーミングセンスしてるのかしら」

「シャイニングラブストーリーが大ヒットしたから続編が出たのさ」


私は理解した、続編はタイトルの後ろに何かつけようって事でゼットとつけたのだろう。


普通はセカンドシーズンとか美少女ゲームっぽいタイトルつけるのではないだろうか……


(スタッフテキトーすぎだろう!)


「どうせエロゲーなんでしょ?」


コンシューマー機のパッケージなら全年齢版だろうが、弟が持っているパッケージはどう見てもPC版だ。


「わかってないなぁ姉貴は、『リリカル魔法少女』や『聖杯大戦争』とか大ヒットアニメは元々エロゲーだったんだよ、エロゲーは奥が深いんだ」


と知識をひけらかすものの、私はそんな事には興味が無かった。


「ゼットは前作から1年後の話でね、主人公にとんでもない事が……」




  ◇ ◇ ◇




そこで目が覚めた。


「夢か……」


およそ前世の夢なんてしばらく見てなかったのに、今の時期になってこんな夢を見ると言う事はそうなのだろう。


「そう言えば、私も2年生になるのだから、ちょうど1年後よね……」


つまりは”ゼット”の物語が始まる時期なのだ。


「これから新章が始まると言う事でいいのかしら、リリス」


と誰も居ない空間に問いかける。


「そうね」


誰も居ないはずの空間から声がして、人影がスーっと実体化した。


リリスは銀色の髪に赤い目、プロポーション抜群のスタイルで、水着に近いやたら布面積の少ない衣装を着ている。


「ゼットでエリス(わたし)は登場するの?」

「するわよ、当たり前でしょ」


「ヒロインに刺されて死んだんじゃないの」

「それはあくまでバッドエンドよ」


エリス(あなた)も攻略キャラクターだって言ったでしょ、攻略されるルートもちゃんとあるわ」


なんだろうこの微妙な気持ち、死なないで済むのは有難いが、18禁のエロゲーで自分が攻略キャラクターだと言われて喜ぶ女性は少ないと思う。


「貴女、意外と人気あったみたいね」

「はい?」


「ユーザーの人気投票でローラが1位、貴女が2位よ」

「何で貴女がそんな事知ってんの!」

「だってスピンオフの作品で、人気投票の順位を発表したの私だもの」


「スピンオフって何?」

ちょっと嫌な予感がしたので聞いてみる


「貴女が魔法少……」

「わー、わー、何も聞こえない、聞こえないー」


エリス(わたし)が人気って……何があってそうなってるの?」

「いい加減、貴女も美少女だって認識したらどう?」


「悪役なのに? 性格悪ければ嫌われるでしょう」

「貴女、攻略されると性格変わるもの、そのギャップで男の子の人気が爆発したのよ」


理解が追いつかない、ギャップ萌えってだけでそこまで人気になるものだろうか。


「じゃあ、ゼットでは破滅しないのね?」

「するわよ」


「はい?」

「バッドエンドはあるのよ、そうなると貴女は死ぬわ」


どうしてこのゲームは人気キャラ(わたし)にバッドエンドを盛り込むのかしら……

私は頭を抱え込んだ。


「それが世界の選択なのね……」


どうやら今回も破滅フラグを回避しないといけないらしい。


「それに」

「それに?」


「ゼットからシナリオライターが変わったのよ」


と言ってリリスがある人物の名前を口にした。


「血まみれと絶望が得意な人の名前よね」


その人が魔法少女モノを担当した時、3話で黄色い魔法少女が頭かじられて死んでたし。


私の前途多難であった。

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