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Ed03:いつか来る幸せを抱きしめて生きる

GM:

 次は、エリルとカナのエンディング。

 赤城先生のお見舞いということで、よろしい?


カナ:

 はーい!


エリル:

 ちゃんとボディは新しくしてからきました!


GM/赤城玲奈:

 彼女は、両肘と両膝の義体を外された状態で、ちょこんと座っている。逃亡防止のためだろうが、少々痛ましい。


エリル、カナ:

「失礼しまーす!」


GM/赤城玲奈:

「……」

 弱々しくほほえんで、迎えてくれる。


カナ:

「……思ったより元気そうですね。お土産、どこに置けばいいですか?」


GM/赤城玲奈:

 そこで、とサイドテーブルを目で示しつつ。

「無理してこなくていいんだよ」


カナ:

「無理なんてしてません……ってのは嘘かな。腕痛いし」


「でも、先生が心配できたんですから。そういうのは言いっこなしです」


GM/赤城玲奈:

「治してから来なさい。私みたいな人間に時間を割かなくても……」


エリル:

「私はちゃんと直してから来ましたよ! 新品です! どうですか!」


GM/赤城玲奈:

 壊れた理由は自分だと分かっていて、うつむく。

「ごめん……許せとは言わないよ……」


エリル:

「? なんで謝るんですか? はい、赤城先生、あーん」

 お菓子1個つまんで差し出す。


GM/赤城玲奈:

「……あ、あーん……」


カナ:

「あ、ずるい!私もしたかったのに!」


エリル:

「早い者勝ち、なのですよ!」


カナ:

「ぐぬぬ。……まぁ、先生も無理なことしてるじゃないですか。おあいこってことで、お互い許しましょ」


エリル:

「今、悪いことしたって思ってるなら、アタシからは何も言うことは無いのですよ」


GM/赤城玲奈:

「それで? 何か、あのときのことで聞きたいからきたんじゃないの?」


カナ:

「あー、そうだなぁ。じゃあ、……いつもみたいに、くだらない雑談しよ?」


GM/赤城玲奈:

「そんなのでいいの? 事件のこととか、私のこととかは?」


カナ:

「だってそういう話つまらないじゃない!」


エリル:

「そういうのは、もう他の人が聞いてると思うので。だからいいのです」


GM/赤城玲奈:

「そっか……何話す?」

 少し涙がこぼれる。そんな感じで、しばらくとりとめない会話が続いて。


挿絵(By みてみん)


「あ、そっちの冷蔵庫の中に、け……広瀬先生がくれたミニケーキとジュースがあるよ」


あやめ:

 ……もう、賢とは言わないのですね。


GM/赤城玲奈:

 入院中、ふたりの間でも何かあったのだろう。


エリル:

「わーい!(ごそごそ)~~♪(mgmg)」


挿絵(By みてみん)


カナ:

「ずるい! 次こそ私がー!」


「というわけで赤城さん、どうぞー。エリルがあの表情だし、絶対おいしいよ」


挿絵(By みてみん)


GM/赤城玲奈:

「あーん、ありがとう……久しぶりに気分が落ち着いた気がする……」


「そうだ。これあげる」

そう言って、サイドテーブルの引き出しを紐で開けて、指輪とペンダントをくれます。


エリル:

「? これは?」


GM/赤城玲奈:

「二人に似合うと思って。あげるよ」

 ペンダントをエリルに、指輪をカナに渡します。どちらにも、モルガナイト(ピンクの宝石)がはめ込まれておりキラキラしてます。


カナ:

「ほえー……きれい……」


エリル:

「赤城先生、ありがとうなのです!」


GM/赤城玲奈:

「うん。今日はもう遅いから、またね」


カナ:

「はーい、じゃあまた明日。話のネタ、作っとくね」


GM:

 最後に、帰り道で。ふたりとも、【理知】で判定してもらえる?


エリル、カナ:

(ころころ)


カナ:

 あ、私クリティカルだ!


GM:

 では、帰路でぼんやり指輪を見ていたあなたは、両親と手をつなぐ小さな小さな少女と、彼女に指輪とペンダントを渡す両親……そんなイメージが、スターゲイザーの超感覚を通して見えました。


カナ:

 軽く笑みだけ浮かべて、特に何も言わずに帰路につくよ。


あやめ:

 いいですねぇ。


GM:

 ではそんな感じで、静かにシーンエンド。

おまけの雑談。


ユメコ:

 あー! アンタは強化人間っつー内科的問題でしょうが!

 義体なんだから手足はつけりゃいいだけの話で、いちいち痛々しさ出してくる辺りがあざといのよ! しかも本人に意図なく! おのれぇ!


リツカ:

どうどうwww

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