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Ed01:幕は降りて、それでも時は続く

GM:

 では、エンディング1シーン目。細かい事件背景とか、事件後のこととかを話すシーンです。場所は、チトセの執務室。


あやめ:

「おつかれさまです、チトセさん」

 車いすに乗って登場。


リツカ:

「やっほー。その後どうだった?」


ユメコ:

「満身創痍ね、みんな。無理させて悪かったわ」

 あたしは、入院先から通信で登場ってことで。顔があちこち、人工皮膚でまだらになってる。


カナ:

「お疲れ様です」

 腕に軽く包帯だけ巻いてる。


エリル:

「おつかれさまでーす!」

 アタシは義体なので復活早いです。たぶん、まだ仮のボディだけど。


GM/チトセ:

「お疲れー、みんな~元気ぃ……? おねぇさんはぁ、死にそうだよぉ~」


ユメコ:

「あなたが一番痛んでるのは、肝臓かしらね。と、冗談はさておき。会議を進めてちょうだい」


チトセ:

「はーい。まず~、戦闘でぶっ壊されたものとか、君たちの機体とかはアムリタの金で直した!」(ドヤ顔)


カナ:

「よかった。あそこまで壊れたことなかったから、どうしたものかと……」


あやめ:

「よっしゃ!! 修理費が浮いt…うごごごごご…」


エリル:

「あの……私のボディの、購入費は……?」


GM/チトセ:

「え? 保険入ってないの? 義肢や義体向けのやつ」


エリル:

「ほけん?」


GM/チトセ:

「高価な物だから専用の保険があるよって……説明しなかったっけ? まあ、掛け金が高いから、任意ではあるけど」


エリル:

 蒼白。入ってませんでした。

「ああああぁぁぁぁぁ……。これでまた、赤貧生活がしばらく続くのですね……」


カナ:

「……大変だね、これから」


ユメコ:

「軍事企業で働くわけだから、そういうのにも気をつかわなきゃダメよ。こういうとこ、若い子が戦場に出ると余計悩ましいのよね……」


GM/チトセ:

「しょーがないにゃー。アムリタの請求書に紛れ込ましといてあげるよ」

 カタカタと端末を操作する。


リツカ:

「エリルちゃんはよくがんばっていたからね」

 なでなでしとこう。


ユメコ:

「エリルちゃんは後で慰めるとして」


「そもそも、ディスティニーとアムリタカンパニーはどのくらい深い付き合いだったのかしら。社長をあっさり見捨てる程度の仲だったみたいだけど」


GM/チトセ:

「ぶっちゃけ浅かったみたいだねぇ」


「お友達価格で、お薬とか調整用機材とか流してたみたいだね。見返りはディスティニーの研究データ」


ユメコ:

「アムリタの倉庫がディスティニーに襲撃されたのは?」


GM/チトセ:

「それはねぇ、不幸で幸運なすれ違いみたい」


あやめ:

「と、いいますと?」


GM/チトセ:

「うちは倉庫の警備会社からの二次依頼だったんだけど、それは警備会社の独断みたいだね」


「アムリタ的には、弱っちい警備会社を蹴散らしてもらって、ディスティニーの強奪ってことで横流ししようとしてたんだけど」


「警備会社が最近の治安悪化を怖がって、うちに依頼してきて~って流れみたい」


あやめ:

「なるほど……それはまた、嬉しい誤算だった訳ですね」


リツカ:

「ある意味では不幸な事故だな」


カナ:

「それがなかったら、横流しがずっと続いてたんですね……」


ユメコ:

「で、フォーチュン内偵のためにいた赤城さんが、警備メンバの欠員を知って報告。襲撃を繰り上げたってとこ?」


GM/チトセ:

「そうそう。教導中の部隊ってのもあって、甘く見たわけだねぇ」


カナ:

「可憐なバラにはトゲがつきものってやつです」

 ちょっとフフンって感じになってる。


GM/チトセ:

「あと、赤城さんのやってたことだけど~。基本的には強化人間の被験者のデータ受け渡しだねぇ」


「あと赤城さん、意識は戻ってるみたいだよ。絶賛取り調べ中」

 情報は渡さない様にと注意のあと、場所を教えてくれる。


カナ:

「あ、ありがとうございます」


エリル:

「お見舞い行きます!」


リツカ:

「よかったよかった、アイアンフェザーの機能が役たったようで」


GM/チトセ:

「んでぇ……本当にいいのかな? ユメコちゃん。赤城さんの主治医、広瀬さん、だけど……」


ユメコ:

「いいもなにも、他にいないでしょ。アムリタの情報が引き出せて、それが理解できて、彼女の治療を優先できる内科医なんて」


あやめ:

「まあ確かに。あの人が素直に話せるとすれば、広瀬さん以外にいませんし……けど……」


ユメコ:

 納得してない雰囲気を察して、ため息をついてから言う。

「女にかまけて、助けられる患者を放り出す医師なんて最低よ。……これでいい?」


GM/チトセ:

「うーん、そっか……まぁいいや。それでいいなら」

 そう言いながら困った顔。


「あと赤城さん、お仕事関係で不正とかは一切ないね。みんなのお薬も、怪しいのはばっちりはじいてる」


リツカ:

「えっ、そうだったのか? とくに気にしてなかったが」


エリル:

「よかったのです!!!」


GM/チトセ:

「で、アムリタカンパニーの今後だけどね。最初は、広瀬さんに体良く傀儡になってもらおうかと思ったんだけど……速攻で断られたわよねぇ。ちっ」


エリル:

「さすがにそれはどうかと思います……」


リツカ:

「いや残念でしたね、あはは」


GM/チトセ:

「しょうがないじゃん!社長やれそうなの、広瀬さんと彼のお兄さんくらいなんだからさ!!」


ユメコ:

「炎上してる一族企業なんて、助けてくれるとこ少なそうだしねぇ」


GM/チトセ:

「よそで実業家してるお兄さんに打診してみたら、『お断りします。先がなさそうな傀儡経営もまっぴらです』ときたよ!!」


「というわけで、今進んでるのはフォーチュンの吸収合併だよ……だからお仕事増えてるんだよ!!」

 書類を睨みつけつつ。


カナ:

「えーと…お疲れ様です?」


ユメコ:

 かなり思案してから。

「……。あたしから、広瀬さんに一声かけてみようか?『吸収合併が終わるまで、クッションになってくれ』って」


「社長の息子で医療が分かるってだけで、橋渡しになれる部分もあるでしょ?」


GM/チトセ:

「本当?? もう取り消せないよ!? 録画したからね!? もうやってもらうかんね!?」


あやめ:

「いいんですか、ユメコさん?こればかりは、フォーチュンが勝手にやっている事ですし……」


ユメコ:

「広瀬さんのおじいさまの功績も、そのころからいる社員もいるはずよ。父親の代だって、なんの実績もないわけじゃないわ」


「そのなかには、強化人間の生命維持に関する研究もあるでしょう。空中分解で紛失じゃ、残念じゃない」


あやめ:

「それはまぁ確かに」


ユメコ:

「ああごめん、そろそろ診察の時間だわ。あたし、離れるわね」


GM/チトセ:

「はーい、じゃあそろそろ解散。私の休憩も終わり!!」


「エリルちゃんは、また明日に義体取りに来てね~」


エリル:

「~♪」

 尚、届いたのが変わらない子供ボディのままで『orz』になる模様。


あやめ:

「……ハァ。チトセ司令、できることがあれば、手伝いましょうか?」


GM/チトセ:

「あぁあぁ、いいのいいの」


「仕事を片付けた後のお酒が、もっとおいしくなるから……」

 ジュルリ。と、ここでシーン終了。

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