Cl06:苦しみを払う暖かな力
GM:
では、戦闘終了後のシーンを進めていきましょう。
エリル:
「……正直今、目の片方くらいと片腕の感覚ありませぇん……」
あやめ:
「……すみません。あとでいいので、私も回収お願いします……ちょっと首から下動かなくて」
カナ:
「えーと……私が動くから、回収して回ります」
リツカ:
「みんな無茶しすぎた!あはは」
GM/チトセ:
「奈落反応が消えたから端末のジャミングが消えたよ!」
ユメコの機体に広瀬の位置情報が飛んでくる。
ユメコ:
「エリルちゃん、赤城さんの生命反応を確認して」
エリル:
「バイタル、微弱……正直、今にも死んでしまいそうで」
ユメコ:
なら、言っちゃ悪いけど、これ以上抵抗される危険は無いわね。
「リツカちゃん、赤城さんのことは任せるわ。……もう少し頑張って、ローズ・シックス」
機体の残った補助スラスターを駆使して、基地施設に近づいていく。
リツカ:
「任された。えっとえっと……よしよし、いたね」
では、ガーディアンへの変身を解除。コックピットを開けて赤城さんに近づき、《イドゥン》で蘇生するよ。
GM:
ふふ。
《オ ー デ ィ ン》
あやめ:
まさかの蘇生拒否!?
GM:
そうじゃない。もともと、この《オーディン》はヴァンガードが渡した物だ。
ということで、ヴァンガードが渡したアビスエネルギーが急速に赤城さんの肉体を取り込んでいく。
エリル:
そんなぁ!?
リツカ:
あっぶないなあ。《ブラギ》で自分の《イドゥン》を増やして、もう一度 《イドゥン》を使うよ。
「先生も先生で、長生きしてほしいな……さて、頼むぞ相棒」
と呟きながら、彼女に変身ベルトを装着し、アビスを退ける。
GM:
では、赤城玲奈のバイタルが徐々に安定していきます。もう、命に関わることはないでしょう。
リツカ:
「よし……医療班を呼んでくれ、これで一応大丈夫だけど」
ベルトを外して、もう一度自分がつける。
エリル:
「あ……ああ…………」
カナ:
「よかったぁ……」
GM:
では、赤城さん救出は成功。基地施設の描写をしていきましょうか。
ユメコ:
基地施設に隣接して、ハッチに手をかけたところで……火傷まみれの顔に処置をして包帯を巻き、右腕だけ動かして外に出るわ。
GM:
チトセ司令から受け取った位置情報によると、地下ですね。施設内は赤城玲奈機の衝突でめちゃめちゃですが、他の人は逃げ出していたのか死体はありません。
ユメコ:
では、念のため隠れている人がいないか警戒しつつ、地下へ。
GM:
地下の倉庫から、扉を叩く音が聞こえますね。外からロックされているので、ユメコは簡単に開けられる。
ユメコ:
「……生き埋めになったらどうしてくれてたのよ、全く」
音が一人分なのを確認して、開ける。
GM:
部屋に入ると、椅子に縛られて袋をかぶせられたまま、横倒しになって扉を蹴っている広瀬さんがいます。
ユメコ:
「安心して、もう大丈夫」
声をかけてから……ナイフ持ってないわね。拳銃を縄に押し当てて撃ち、縄を解く。
GM/広瀬賢:
顔の袋を引き剥がす。ヴァンガードにやられたせいで、顔面がひどい有様。
「花都さん! どうしたんですか、その傷!? 手当を!」
ユメコ:
「ただの火傷よ、死なないわ」
そっと押しとどめる。
「ディスティニーは撤退、赤城先生は無事。ただ、指揮官機に乗ってた人……たぶん、あなたのお父さんは、死んだわ。ごめんなさい」
GM/広瀬賢:
「そうですか……、それはまた後でお聞かせください。今はあなたの治療が先です!」
そう言って、ユメコをお姫様だっこします。
エリル、カナ:
ヒュー!
ユメコ:
あ、と声を上げるけど、心地よさに身を委ねてしまう。
「……嬉しい」
とつぶやいて、限界を迎えて気絶する。
あやめ:
あめぇ!! まるで口の中に水飴しこたま流し込まれたような甘さだぁ!!!
GM/広瀬賢:
「花都さん!? しっかりしてくださ……ユメコさ……!」
と、最後は名前呼びに変わってる……という感じで、シーン終わり! 次からはエンディングだ!