お亀さんのお宿へどうぞ~!
むかしむかしからのこの場所では言い伝えがあって、、、。
ある海辺には特別なお亀さんがいるとか、、、?
このお亀さんを助けると、、、!
海の中にある大きなお宿に泊まらせてくれると言う話が
ネットの記事になっていた!
僕は、この記事に途轍もなく興味を持ってしまった!
早速、僕は記事の場所に向かう事にした。
*
記事に書かれていた海辺に着くと、、、?
僕は聞き込みを始める事にした。
『すみません! ネットの記事でここの海辺に特別なお亀さんがいて
そのお亀さんに特別な言葉を言うと、、、? 海の中にあるお宿に泊まら
せてもらえるとか、、、?』
『あぁ~そうだよ! ここの海辺でそのお亀さんがいたと言う昔話を聞い
た事があるが、俺は、ここに60年住んでいるが、、、見たことはないな!』
『...そうですか、でも本当にいますかね、、、?』
『さあな~ ただ、最近またそのお亀さんを見た奴がいたらしいよ~!』
『えぇ!? 本当ですか?』
『あぁ、そいつに聞いてみるといいよ! そいつはそこの【義夫】と名前で
今なら、家に居るんじゃないかな、、、?』
『あ.ありがとうございます!!!』
*
そしてその【義夫】と言う人の家に着いた!
『すみませーんー! 誰かいますか? すみませーんー!』
『誰だ? こんな時間に、、、?』
『すみません! あなたですか? お亀さんを見たと言うのは、、、?』
『あぁ、誰かに聞いたのか?』
『はい! いつ見たのか? 詳しく教えてくれませんか、、、?』
『あれは、、、確か? 10日前だったかな、、、? 朝オレが海辺に
いたら、、、? 突然! 今まで見たことがない! 黄金色の亀がいてな!
オレが亀に言ったんだよ! “そこで何してるんだ?” そしたら、、、?
亀がよ~ オラの背中に乗れ! みたいに言われた感じだったが、オレは
やる事もあったから、首を左右にふったら、、、? 海の中に消えて行って
しまったんだよ~!』
『そうなんですか! 本当にいるんですね? お亀さん!!!』
『あぁ、いるよ! 黄金色で綺麗な亀だったよ~!』
『ありがとうございます! 僕も会ってみたい!』
『運が良ければ会えるかもな~』
『そうですね!』
*
証言が取れた! 義夫さんは本当にそのお亀さんを見たらしい!
しかも、、、黄金色の亀。
僕はここにお亀さんと会えるまで住みつく事にした。
ホテルじゃなく、住める場所を探す事にしたのだ!
毎日毎日、僕は海辺に行きお亀さんと会えないか見に行った。
ここの人たちとも仲良くなって、お亀さんの情報もたくさん増えたが
やっぱり、なかなか会うことが出来ないでいた...。
...でもそんな僕にもチャンス到来!!!
来た! お亀さんが海辺にいたのである!
僕はお亀さんに話しかけた!
『そこで何してるんだい?』
お亀さんは僕に背中に乗りなよと言っているように感じた!
僕は首を縦に振り、【うん】の頷いた。
お亀さんは、僕においでと手をゆっくりバタバタとさせた。
僕が恐る恐る、お亀さんに近づきお亀さんの背中に乗ると、、、?
お亀さんは僕を乗せて海の中へ。
不思議な事に、海の中なのに息も出来た。
そのまま、海の底へ底へ沈んでいくと、、、?
大きなお宿が見えた!
そこには、綺麗な女性たちが僕をお出迎えしてくれた。
【竜宮お宿】と書かれていた!
『いらっしゃいませ~ うちの亀に【そこで何してるんだい?】と聞いて
くれたとか、、、! これは【合言葉】ですよ! 好きなだけ! ここに
泊まって行ってくださいねぇ~!』
『はい! お言葉に甘えて!』
それから何日も、ここの竜宮お宿に泊まらせてもらって、何て綺麗な竜宮
の女将や仲居さんが僕をもてなしてくれて、、、!
『お酒をお注ぎしますよ~』
『私は団扇を仰ぎましょう~』
『とってもステキなお方!』
『いやいや? そうでもないですよ~』
ここはまるで僕にとって天国だった!
*
ただもう既に人間界では、100年経っていたのですが、、、。
彼は既に枯れ葉てていました。
寿命は終わり、もう後戻りできないところにいたのです!
『彼はこの先も、竜宮お宿で天国を味わうのでしょう。』
最後までお読みいただきありがとうございます。