表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新世紀の殉教者

Human age

作者: keisei1

「Human age」


痛みに満ちた色合いが空を覆う

僕達はどこかで道を間違ったはずだが

それを繙く鍵とヒントは永遠に失われた


トラディショナルな音楽に身を委ねて

僕らは閉ざされた壁の向こうに真実の声を聞く


後戻りして振り返るには

余りにも遠く離れすぎた

後悔は目を覆うほど痛々しく僕らの心を覆う


境界線を乗り越え

手を差し伸ばした先に

残骸とともに横たわるのは

悲しくも枯渇していく夢


嘆くべきことだ

僕らは未だにその夢にすがりついている

幻想も理想もシャットアウトされた世界で

もがき苦しみながらもしがみついている


奴隷のように褐色の大地を

砕けて渇いた太陽の陽射しを浴びながらひたすらに歩く

これが僕らの選んだHuman age



悲哀の滲む色彩が海を覆う

僕達はどこがで道を誤ったはずだが

それを正す羅針盤と地図は永久に失われた


トランスナショナルな音楽に身をまかせて

僕らは眠りについた子宮の鼓動に神秘の声を聞く


叫び声をあげて振り返るには

余りにも深く沈み過ぎた

退歩は目を覆うほど切なく僕らの心を蝕む


海岸線を乗り越え

足を踏み出したその先に

骸とともに微笑みを浮かべるのは

儚くも枯渇していく夢


悲しむべきことだ

僕らは未だにその夢なしでは生きられない

理想も夢想もシャットダウンされた世界で

あえぎのたうちながらもしがみついている


罪人のように赤い大地を

冷たくひび割れた太陽の陽射しをあびながら俯いて歩く

これが僕らの選んだHuman age



スキャンされる夢

スキャンされる理想

スキャンされる空想

スキャンされる幻想



地平線をまたいで

手をさし招いたその先に

虚偽とともに横たわるのは

美しくも枯渇していく夢


恥ずべきことだ

僕らは未だにその夢の後光に頼っている

幻想も理想も閉ざされついえた世界で

口を覆い黙しながらもしがみついている


奴隷のように灰色の大地を

残酷に輝く太陽の陽射しを浴びながらひたすらに歩く


そう ただひたすらに

それが僕らの選んだHuman age


痛みに満ちた色合いが空を覆う

僕達はどこかで道を踏み外したはずだが

それを繙く鍵とヒントは永遠に失われた





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ