カメラワーク
■はじめに
あらすじの通り
■舞台を書く
今回は舞台だけを書きます
◆1.1
ショーウィンドウ越しに服がポーズを決めていた。
真夏の炎天下、マネキンですら半袖を着ている。値札が申し訳程度に光を反射していた。■
●1.1はカメラのズームインを使いました
順番:ショーウィンドウ → マネキン → 値札
「値札」に視線を誘いました
「値札」から話を繋げるなら、次のようなシーンが選べます
【繋げたいシーン】
・ヒロインが夏物を選ぶ
・値札を張り替える店員
……など
◆1.21
病的な景色だった。
渓谷を連想させる堀。
俯瞰する城壁からは怨嗟の声すら届かない。
壁の中に佇む宮は遠く、頂は腐臭を身に纏い霞に紛れていた。■
●1.21はカメラを↑に移動させました
順番:堀 → 城壁 → 城
次の1.22と比べます
◆1.22
病的な景色だった。
壁の中に佇む宮は遠く、頂は腐臭を身に纏い霞に紛れている。
俯瞰する城壁からは怨嗟の声すら届かない。
渓谷を連想させる堀が、目の前に横たわっていた。■
●1.21の順番を逆にしました
順番:城 → 城壁 → 堀
印象が変わったと思います
作者の場合は次のようになりました
1.21:カメラ↑、ズームアウト、城
【繋げたいシーン】
・勇者が城に攻める直前
・魔王が策略している
など
1.22:カメラ↓、ズームイン、堀
【繋げたいシーン】
・堀や門から魔物が湧く
・堀に誰かが落ちている
など
■カメラワークのまとめ
・印象を誘導できる
・動きによって印象が変わる
・最後に写したしたモノが、次のシーンを絞り込む