エルフとの空中戦、対空中戦艦その2
エルフの大型空中戦艦が郊外の軍事施設に爆撃を開始した。
地上にある馬車や馬小屋、兵舎に次々と火のついた油樽が命中。炎上した。
その遥か上空から、完全武装したエルゼの特殊部隊が降下を開始。気球の数は8機、80名の隊員がパラシュートを操り軍艦目掛けて肉薄した。
打て!奴らはただのマト同然だ!
エルフ歩兵の近距離魔法が空で逃げる術がない隊員をツギツギと狙い撃ちに。
パラシュートが燃え、地上に落下、叩きつけられ絶命する兵も。
「この!くそっ!」ズドン!ズドン!
俺は手持ちの短銃を撃ち、ありったけの手榴弾を投げ落とした。甲板は血に染まるが、エルフたちは次々と甲板上に飛び出て応戦してくる。
(くそっ!これまでか!)
隊員の半数が撃ち落とされたその時。
「ハァァァッ!」
エリゼ団長がパラシュートを外し、20メートル程の高さから飛び降り甲板に着地、鮮やかな受け身を取ると抜刀し、次々に敵兵を薙ぎ倒す。
これがゲームだったら、今頃ワーグナーのワルキュリーが流れて、、
エリゼ団長の支援で俺を含めた36名が敵船への侵入に成功した。隊員たちは手持ちの銃や刀を使い、敵を蹴散らす。
「私に構うな!早く敵の魔道師か動力炉を!」
俺は後ろ髪を引かれたが、数名を引き連れ、船内へ入っていった。
船内は迷宮のようにいり組んでいた。おそらく、魔導師か動力炉の位置を把握させないためだろう。この規模の船体であれば魔導師は遠隔操作できず、船内の安全な場所で多くの兵に守られているはず。
俺は隊員に魔力探知を行わせ、動力炉の位置を探させた。同時にマップスキルで船の構造解析も頼んだ。
「ふむ、なるほどな」
どうやらこの船は底から六階、甲板から艦橋は三階の計九階建ての構造になっている。
動力炉は船の後尾、甲板から見れば四階下の広間に存在する事が判明した。
ガッ!ガッ!!!ジジジジ、ドドーーン!!
俺は爆薬を使い、通気ダクトに穴をあけた。
「よし、ここから行くぞ!」
~ 大型空中戦艦 甲板上 ~
エルゼ「ふうっ、だいぶ滑るなこれ」
甲板上は血に濡れ滑りやすくなっていた。
グサッ、ウッアアアアアボォォオッ!!
エルゼが振り向くとそこには串刺しにされ、炎に包まれた隊員の姿が。
「あら、あなたお強いのね。こーんなに沢山切っちゃって」
「ホザケ。貴様私の部下をたった一瞬で五人もやったな、、」
エルゼの背後を固めていた五名は一人を除き刺された上で焼死。一人はまだ生きているが重傷。
「あら、お仲間の心配ですこと?どうせ人類は滅ぶんだから一匹一匹同情してたらキリがな」
シュッ、シュタッ。
「大丈夫か?」
「うぅ、な、んとか」
(今、、一瞬でわたくしの後ろに?!)
エルゼは自分の予備のパラシュートをつけると負傷兵を地上に降下させた。
「やはり、あなたそうとうお強いのね」
カーリナ「わたくしの名前はカーリナ。帝国軍騎士であなたを殺す者」
エルゼ「ふっ、自慢のお耳のケアをしなよ」
カーリナ「え?あ、」
エルゼはカーリナの横を通り抜けた一瞬のうちに短刀でカーリナの右耳を削ぎ落としていた。エリゼはその耳を見せた。
ガッ、、ギギギギギ、、、
カーリナは騎士団の腕章を引きちぎり、残った右耳に巻いた。
エルゼ「ふっ、顔はいいんだ。顔は勘弁してやる。騎士を辞めたら男相手に商売でもするんだな。」
カーリナ「クソガ、猿が!!高貴な私の耳をコロスコロスコロス」
カーーンッ!キィーーンッ!スバッッ!
「くっ、やるな。白豚の癖に。」
エリゼの胸元をカーリナの剣が切り裂いた。
「安心しなさい。あなたの四肢をもいでその体でオークちゃんたちの相手をしてもらうわ」
~ 軍艦動力炉 ~
ゴトゴトゴトッ、、ドサトザッ。
「いやー、埃っぽいなダクトの中は」
「中佐!あれが動力炉のようです!」
運動会の大玉くらいのサイズ、見たこともない色に輝く球体が無数の配管につなげられていた。
「待っていたぞ侵入者よ!」
「誰だ?!?!」
動力炉の影から男が現れた。
ガルダー「俺の名はガルダー。エルフの英雄の一人だ。今外でお前らの団長を相手をしているカーリナも俺と同じ勇者だ!」




