艦隊!!エルフの大型空中戦艦?!
~ガルマニア帝都 王の間~
「宰相よ、早く東から人類を駆逐するのだ軍部は何をやっておるのだ!まさか、サルマト長官が敵に寝返るとはおもわなんだ。軍も落ちぶれたものよ!」
「おお陛下、サルマトの件は軍の責任。彼らに落とし前をつけましょうぞ」
「うむ。」
「軍は大型の最新鋭艦ネツォフを出すようですぞ!必ずや裏切り者どもを焼きつくし、勝利をもたらすと息巻いておりました!」
「うむ。期待しておるぞ!」
(ふふふ、奪還に成功すればよし。軍が再び大敗すれば、我輩が軍の主導権を握り新たな王国を、、、、)
~東エルフ共和国 旧フリードベルク郊外~
「だんな、久しぶりだな!あの馬車が新作の大砲とききゅー??用の布だ」
「流石ドワーフ、俺の手書きのイメージでよく伝わったな」
一月のシベリーで林業を傍らに、本国に送ったオーダー。しっかりと形になっているではないか。流石ドワーフの技術と探求心だ。
王都からドワーフ技術者5名に随伴してきた、第2軍団の新兵たちが馬車から荷物を手際よく運び出す。
新型の大砲は細かなパーツと砲身をねじ切り組み立ての五分割可能な長砲身の高射砲が二門。敵の空中戦艦に殴り込みをかけるための人類初の空飛ぶ乗り物、熱気球十機分の丈夫な布。気球のかごはシベリーの木々で作成済み。
「砲は台座込みで十五トン以上か、戦場では重すぎて使いものにならんな、だが首都防空には有効だな」
「防空対策は順調のようだな我が軍師よ」
「おー、団長どのお久しぶりで」
「お!技術屋のドワーフか!どうだ久しぶりだからこの後酒でも!」
「団長、執務室の書類の山は片付いたんですか?」
アハハハハ
「じゃ戻るんで。今晩うまい飯と酒の店に呼ぶから他のドワーフも連れてこい!そんじゃ!」
ほんと、この人は食と酒の話になると目がないな。普段は凛として規律を重視してまじめなのにもったいない。これも王都から離れて精神的に解放されたからかな。
この間の会話を思いだす。
さて遠征の初期からいる歴戦の軍団兵たちは第二軍団への引き継ぎを終え、500名の有志を残しエルゼ国王都への帰路についた。
残った強者たちの中には、アルトやバドゥーの顔がある。実はここだけの話、近々アルトはエルフの娘と結婚するらしく、相手のエルフは妊娠中らしい。この色男もここで腰を落ち着けることになるか。
俺はアルトを呼び出し、彼らの新しい門出を盛大に祝い、軍団総出の式を執り行うことを約束した。勿論エルフと人類の記念すべき第一子を大々的にアピールし、差別意識の解消を行うプロパガンダの意味もある、、、
それはともかくめでたい事に違いはない。
式典は二日後の夜から始まった。
議事堂前の広場には非番の軍団兵と町中のエルフたちがこの記念すべき日を祝った。
式典の司会は俺が勤めた。新郎新婦は団長からは祝いの言葉と記念品が手渡され、アルトには新設された防空隊司令官の名誉も送られた。
会場のテンションが最高潮に達したとき、空には上がった祝砲と花火を皮切りに飲めや歌えの大騒ぎが始まった。一部の露店は大盛況で、ある酒屋は深夜の売り上げで二ヶ月分の売り上げを叩き出した。
もちろん、その酒屋には俺、ドワーフ、そしてエリゼ団長、新郎新婦がいた。
~ある居酒屋 深夜二時過ぎ~
のめのめー!おいユーキ!手が止まってるぞ!
ガハハハハ!団長、流石いい飲みだ!
もっと酒だ!酒を持ってこぉぉい!
(エルフの嫁さんすげぇな。団長より飲んでるだと、、。アルトは、し死んでる?!)
おい!誰かアルトに水を!!
シュタッ!!
ユーキどのこれを。
ああありがとうほれ水よー。
ゆーきどのあとこれも。
えーとナニナニ。
エリゼ(密偵屋の情報か。こんな時間に)
ユーキ(・・・・・・そんな)
ユーキ(まじか、こんなに早く来るとは)
エリゼ(・・・・・・)
グビッ、グビッゴク!おかわり頼む!
渡された封書の内容
『ガルマニア西方の港から空中戦艦が五隻飛翔を開始。超大型戦艦一隻、小型が四隻。方角は東エルフ共和国。最短で三日後に到達の見込み。
至急、応戦の準備されたし』
敵国の所有する魔道戦艦こと空中戦艦10隻のうちその半分、大艦隊が新東エルフ共和国に迫っていた。




