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再スタート

「サルマト元長官改め、東エルフ共和国宰相サルマトです。重税に苦しまず、平和と安定を目指した国家を目指します!よろしくお願い申し上げる!」


パチパチパチパチ


「私サルマトはガルマニア帝国の陰謀により死地に追いやられました。そして奴らは非道にも市民の皆さまの大切な家族や最愛の人を空爆し、燃やした!ガルマニア帝国を許してはなりません!」


そぉだぁぁ!その通りだ!

吊るせぇ!民を殺した裏切り者を吊るせ!

サルマト万歳!サルマト!サルマト!


群衆はサルマトの演説を聞きヒートアップ、思惑通りサルマトの就任式は大成功となった。だが、油断はできない。表向きはみな賛同しているように見えるが、この会場にも反乱分子はいることだろう。


サルマトの名声と人の良さは、あの有名なユリウス・カエサル並み。暗殺さえなければ長期政権を行える良い君主になるに違いない。


式典が終わり都市をあげての祭りが行われた。エルゼ師団と市民は連日の祭りで打ち解けた。交流をするものが多い。基本エルフは性根が良いから、あまり人間の行商人と関わると人間不信を起こしかねないからな。


はい、こちらになります。

次の書類を。


就任式後、外はお祭り騒ぎ。

フリードベルクの国庫と食物庫を開き、その半分を開放したから当然だな。あと一週間はどんちゃん騒ぎが続けられる。


我々はその経費管理。就任式当日にエルフのお偉い議員さん方の汚職も摘発。開いた国庫の分はそこから回収できるか、、、。

(飯食いにいくか、、、)


町の屋台に行くと、何やら人だかりが、、


エリゼ「ガハハハハ!足りない足りない!」

エルフの百人隊長「負けてられませんな!私の机にももう2杯頼みます!」

エリゼ「気に入ったぞ!どうだうちの軍団で隊長やらんか!さけもあるぞ!肉もだ!」


おーっと、俺は何も見てない聞いてない。

アルハラを受ける前にばれないよう退散。

エルゼ王国だと周囲の目があるから控えていたがここに来て爆発したらしい。百人隊長かわいそうに。潰れても飲まされるぞ。


あっちの店が空いてるなよし、大衆食堂にいってみっか。


何名さまでー?

一人です!

こちらにどーぞー


大将!おすすめ一通りちょうだい!

あいよー



~10分後~


うひょーうまそう!!

うまっ!肉ホロホロ。

なんだこれ!水餃子か?

こっちはボルシチ、、??

これは度数たけぇな!ウオッカみたいだ!


~2時間後~


うへへ、大将!料理の名前おしえてよ~!

飲み過ぎだあんちゃん。

そこのメニュー表みな!


『メニュー表

・ボルシチ

・ペリメニ

・ビーフストロガノフ

・ピロシキ

・酒、ウォッカ、、、、etc』


あん?全部ロシア料理じゃねぇーの。何でロシア料理ぃ?名前も見た目も味までもみーんな同じ、まさか異世界人?地球人可能性があるなぁ!!


なぁーおっちゃん。この料理誰が考えたの?


そりゃおめー、エルフ国造った国家の父スターレナ様だべ!?


えっ?どっかで聞いたことあるようなー。

グビッ、グビッ、ングッ、プハ~ッッ

えーっと、スターレナ、、スター、、、


後ろから強烈な視線を感じた。

ゾワッ!ハッ!


テ"ェェ"ェェ"ェェ"ン"!!(エルフの肖像画)


あ、あ、あ"あああ"あああ"!!(PTSD発症)

(嘘やん。過去に三回粛清された記憶が)

ガシャァァン、バタンッッッ。


お客さん!お代!じゃない。大丈夫か!おい



~翌朝、中央教会医務室~

「ほー、それで昨日医務室に急患で座薬ぶちこまれたと」

「はい」

「ま、酒はほど程にな」

「はい」


この日、サルマト首相が発布した町中のガルマニア帝国関連の肖像画を回収する奇妙な法案により、空き倉庫が満たされた。


この法案は、人間の中佐が命令したとも言われ証言によると特定の肖像画のみ秘密裏に焼却されたとか、ないとか。

真相は闇の中である。






「ふむ、世話になったからな。命までは取らんシベリア送りにする」

「そんな!同志!嫌だ!どうし!」


うわぁああああ!タスケテクレェェ!

っ、ハッ!


エリゼ団長・現場指揮官たち(ぽかーーん)

「ごほん、、、以上だ。ユーキ君あとで私の執務室に来なさい。」

「はい」


一昨日の大衆食堂に入っていらい、完全な寝不足と不眠症。完全にPTSDを再発したなこれ。しかも、今回の議題、、、、。


『シベリーの資源活用 五ヵ年計画』


なにこれ、嫌がらせかなんか??

エリゼ団長が作成したとかなんとか、、


「貴様、先ほど寝ていたな」

「はい、すみません」

「計画書は目を通したか?」

「はい」

「よろしい、ではシベリーへ」

うぉぉぉ!嫌だぁあああ!!


「衛兵!こいつを摘まみ出せ!貴様!まだ酒が抜けんのか?!北の大地で頭冷やしてこい!」

うわぁぁぁ!!同志!許してぇぇえ!!




~ 一月後半 北部シベリー高原 ~

そんな馬鹿な、俺がいったい何を、したと、


アルト「何をって?焼失した建物なおすための木材港南調達でしょ?酒でも隠して飲んでるんすか?」


「な、何でもないですよ。頑張りましょう」

「何で敬語なんすか?気持ち悪いなぁー」


(ぶっ飛ばすぞアルト、こっちは心の傷を抉られたんだよ。お前にわかるかこの気持ち)


雪と強風で手がかじかむ。炎で暖めた石のカイロもすぐ冷たくなるし、温かいのは3食のスープとお布団の中だけ。以前経験した別世界の極寒地での労働よりはましだけどさ、、


テ"ェェ"ェェ"ーーーェェ"ン"!!


バッ!伏せの姿勢(白目)ガタガタガタガタ。


アルト「何やってんすか。夕方のチャイムですよ。何時もこの時間になるでしょ。」


違いない違いない、奴らみんなスパイで密告者なんだぁぁヤラレルマエニヤッテヤルヤラレルマエニヤッテヤル、、ブツブツブツブツ


アルト「すみません皆さん。何か中佐おかしくなっちゃってーー」


えー、まじすか?

仕事終わったし避け飲めば忘れるよー




~ 二月中旬、ほぼ一ヶ月経過 ~


ユーキ「団長!ただいま戻りました!」

アルト「中佐もすっかり治りましたよ!」

エリゼ「ふむ、では定期的にシベリーに」


嫌です!

ん?今なんて?

嫌です!

・・・まぁ、木材は足りたし当分はいい

(当分??)


~ 3月、春の訪れと雪解け ~


ユーキ「えー、皆さん約半年の常駐ご苦労!エルゼ国で訓練を終えた新しい軍団がこちらに向かっている!後方勤務や帰国を望むものは速やかに希望を出すように!解散!」


ようやく山脈の雪が溶け、新兵も山脈を通過できる季節に。本国からは先遣隊が大砲20門を運び、先ほど到着した。


よしよしこれで空中戦艦ともやりあえるな。

街の外周には深さ5メートル、幅28メートルの堀が掘られ、木でできたさくが張り巡らされた。


この規模の都市を城壁で囲むとなると一年はかかるからな。工事は軍団の人員を使って予算と人件費を削減。ここまでは完璧だ。


あと、でーーんとか言う変な夕方のチャイムも廃止したし。本当に完璧だ、、、ほんと

ついさっきまではな、、、


エリゼ団長「・・・・・・・」


ユーキ(機嫌わるいな、、)

アルト(そーっすね。さっき中佐が誕プレにあげた木彫りの熊。あれ貰ってからずっと見つめてますよ。)


ユーキ(え?俺のせい?)

アルト(当たり前でしょ、どこの世界線で木彫りの熊貰って喜ぶ女がいるんすか!)


ユーキ(おいお前あの時聞き耳立ててたか?)

アルト(ヒューヒュー♪)


(机)バンッッ!

ガタガタガタ


エリゼ団長「・・・・・・・」ふ、ヘヘヘ


ユーキ、アルト(ビクッ!)

(笑った??いや切れてんのか??わからん)


今日の昼食は珍しく、デサートに高級品の砂糖を使ったクリームアイス菓子が出た。聞くとご機嫌なエリゼ団長が自腹で大量の砂糖を購入したそう、、、。何がどうなってんだ?


はっはーん、俺わかりましたよ!

え?なんだ!何が起こるんだ!

第三次シベリー送りっすよ!


うわぁぁぁ!うそだろぉおおお!


アルト(この人ほんとからかいがあるっすね)


以降、ユーキ中佐がエリゼ団長の誕生日にバラの花を渡すようになった話はまた別の機会に。


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