表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/43

エリザの出自とエルゼ王国の秘密

~時を戻しビネー砦の執務室~


ビネー渓谷の静けさ、執務室内の冷たい空気が過去を思い出させる。


昔の記憶だ。


「エリゼ、お前の名前は今から5000年前、旧エルザ国初代女王の名に由来する。女王の存在はもはや王家の者でもほとんどが知らない」


父は幼い私が寝むるとき、興味のない昔話をよくしてきた。お陰でよく眠れたこともよく覚えている。


「この帝国は3000年前に滅亡した、当時の大混乱時代に文献は全てが焼失ーーー人類はゴリアテ大陸を支配する巨大な帝国をーーーいた。それがエリゼ女王ーーーだよ。」zzzz



私が父の話で多少の興味を持った15歳の時、地下書庫で一冊の禁書を見た。

それはあまりにもひどい内容だった。


エリゼ女王は意図的に帝国市民を分断、人間を第1級市民、ドワーフを2級市民に。それ以外の人類は意図的に迫害し、国民の不満をぶつける矛先にしたのだ。


特にエルフはミミナガ、精霊は羽虫と呼び虐げられた。


奴隷や商売の品にされたエルフや精霊の憎悪は、今の人類に対する差別意識に繋がる。特に長命種のエルフ長老には当時を生きた子供の生き残りもいるそうだ。


旧エルゼ帝国は初代女王から2000年もの間、富と繁栄を享受した。苛烈な奴隷制の下。



~ 3000年前のエルフ奴隷市遠い記憶 ~


お父さん、おかあさん、あれを見て!


あれは彗星だよ。彗星はね、エルフが困っている時に助けに来てくれるんだよ。


へぇー、僕たちにお腹いっぱいご飯食べさせてくれるのかなぁ??


ごめん、ごめんよ、エルフなんかに生まれたばっかりに、、。


お父さん!!おとうさん!!あれ!?!


「?!?!?!な、なんじゃゆ夢か、、」


~ビネー砦執務室~

さて、残された文献によると強烈な光を放つ彗星が夜空を昼のように照らした。

彗星が通過したその日から、魔力を持たなかったエルフたちが人間を超える魔力を持ち、魔法を使い始めた。

そう、古代のエルゼ帝国を滅亡させたのは紛れもないエルフたちなのだ。

エルフたちはアルドー山脈の彼方、閉ざされた大地に人類を追放した。


~ 昔話はここまで ~


では、私が何故初代女王の名を付けられ、男としての身分と軍務を与えられたのか。


それは、父の意向だ。

父はエルゼ国の現国王だ。


彼は病的だ、未だに文献にしか書かれていない古代帝国の再興を夢見ているのだ。


初代女王エリゼは軍人女王で、現在のガルマニア帝都に王国の巨大宮殿を建てた。

つまり我が王は私にガルマニア帝国を討伐させ、大陸を制する新たな軍人女王に即位させることを夢見ておられる。


現エルゼ国王の病的なまでの欲望の片鱗が私の名付けにも影響した、と言う。ただそれだけのことだ


え?私は何故父の意向に反対しないのか?

それは、最近までは密かに反抗していたさ


戦争好きのあいつが私の前に現れるまではな


はぁぁぁぁっ、、、

久しぶりに深いため息をした。


ビネー砦の執務室は以外と広いんだな。

孤独感と不安に押し潰されそうだ。


「エリゼ団長!早速作戦が!」

バカもん、ノックをせい!ノックを!


フフッまったくこいつは、

しょうがないやつだ。




~現在 フリードベルク教会~


(ああ、我が軍師。愛しきユーキよ。あの時あの場で全て打ち明けておけば、、、)

棺の中には、ユーキの亡骸が納められていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ