異世界桶狭間の戦い
なに?!それは本当か??
はい、確かな情報です。
偵察兵の情報によると従来のエルフ側の陣地は最前線の陣地と後方に置かれた司令部の本陣に別れた二拠点制を取っていたが、そのさらに後方の森近くに最高司令部らしき拠点が構築されていたとのことだ。
物証として、そこから発送された高位の作戦指令書の実物と捕縛した敵の伝令兵が差し出された。
(これは、かなりの大物が来ている可能性があるな)
エルゼ少将は遊撃隊を組織し、敵の最高司令部を破壊する作戦の立案を命令。立案内容はすぐに受理された。
作戦内容書面の一部
部隊編成
騎兵200名
大隊から馬に乗れる銃騎兵100名
指揮官 ユーキ・ハルバート
日時 : 二日後
さぁ、準備は整った。
日の出とともに新設された砲兵科の操る榴弾砲が火を吹き、敵の最前線が粉砕されていく。新兵器大砲の威力を目の当たりにしたエルフ陣地は大混乱に陥った。
トレビシエット(投石機)では届かなかった敵前線陣地に砲弾が次々と着弾する。
第三斉射後、敵陣で大爆発が発生、おそらく爆風の衝撃で横断幕に隠れた魔石が誘爆したのだろう。
ドンドコドンドコドココココ
満を持して要塞の門が開かれた。太鼓のリズムを頼りにエリゼ指揮下の大隊3900名、魔道歩兵と騎兵が三列横隊で前進を開始。
お!おい!猿どもが出てきたぞ!
よし!皆殺しにしろ!魔毒の矢を放て!
ヒューッ、ヒュンヒュンッッ
エルフ陣地から凄まじい風切り音とともに毒矢が飛んでくる。
「狼狽えるな!歩兵の盾を頼りに前進しろっ!グハッ」
エリゼ少将率いる軍団が敵のヘイトを買っている間、俺が遊撃隊を率い敵のそう司令部に向かう。当然我々に気づいた敵軍は毒矢を射って来る。
「放てぇぇぇっ」スドドドドン!!!
エリゼ率いる大隊の一列目が援護射撃を開始。距離が遠く、敵に弾丸はほぼ届かない。だが、発砲音に敏感なエルフたちは一斉に姿勢を低くし、エルフの弓兵どもを黙らせるのには成功。
遊撃隊は全速で駆け抜け、敵の総司令部に突撃を敢行した。
~エルフ総司令部~
ほほほ、猿どもが穴蔵からわいて来ましたぞ
我々の勝利も近いですなぁ、サルマト殿。
そうですなぁラディシュ政治将校殿、、、
(くそっ。宰相に嵌められた!!我々より敵の兵力と新兵器の詳細を2ヶ月も前から知っていながら、今さら情報公開をしてくるとは?!さては、人類の大臣クラスから情報を?!?!)
サルマト長官は本作戦の最高司令官でありながら、宰相にまんまと嵌められていた。宰相が派遣したラディシュ政治将校に常に監視され、撤退や逃亡を計れば間違いなく処分される。
(軍事資金を2ヶ月に分割して全力を出させないようにし、消耗させる事も計算の内か。まさか、身内争いで破滅寸前まで追い詰められるとはな、、)
今現在前線ではエルフの残存戦力3万名、対して敵は1万弱の戦力で交戦していて、敵の新兵器の存在を考慮して互角がいいところ。
我々エルフは魔法による攻撃が可能だが飛距離は最大で80メートル、敵はその二倍先から撃ってくる。
「うむ、もはやこれしかあるまい。」
総司令部より伝令!後方ゴーレム部隊は速やかに魔石を前線に投げこむべし!
何を考えてやがる!同胞が巻き添えになるぞ!みんな死んでしまう!!
サルマト長官は気が狂ったのか?!?!
ドカカカカカッッッ!!!!
敵襲!敵騎兵が司令部目掛けて突っ込んでくるぞ!!
「通せ、」
は?今なんと?!
「なにもするな!奴らを通せと言っているんだ!」
気が狂ったのかキサマァ!!!
炎よツラヌケェッ!!!ジュックザッ
遊撃隊は敵の中間陣地を攻撃されずに突破。敵司令部に突っ込む。敵陣が射程距離に入ると騎兵の弓矢と大隊員の銃撃で牽制射撃を開始。一気に接近し火をつけた爆薬を敵の司令部目掛けて投てきする。
燃え盛る敵司令部から這い出てきた、生きているものたちは全て治療を施し、捕縛した。エルフたちの前線は指揮機能と司令官クラスが軒並み爆死か捕縛されたことで崩壊し、戦闘は終了した。
我々エルゼ王国は10倍以上のガルマニア帝国を相手に勝利した。遊撃隊は捕虜を連れ臨時要塞に戻った。
今戻った!報告をしたい!
エルザ少将はいるか?!
私は暗い顔をした医務官に呼ばれ、エルゼ少将の寝室に入った。「?!?!?!」医師は言う彼女は軍団を指揮し、その大半を殲滅することに成功したのですが、馬の死骸に隠れていたエルフの少年兵に脇腹を短刀で刺されて、、、




