表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/26

Ep03.「シルエット」


 息を切らして校門の前に着いた時、あたりはもうじわじわと闇に染まりつつあった。


グランドで練習に励む生徒も見えない。


県立高校にしては真新しく大きな校舎からいくつかオレンジ色の光がこぼれてる。


校門から見えるA棟は、だいたいが教室で占める。


一年生の教室が並ぶ四階に明かりは無い。


三階の一番端から二番目、2-2の教室に明かりがある事に驚いた。


「まだ、だれかいるのかな?」


こうゆう時、わたしは一人ごとを言いやすい。




静かに、ゆっくり階段を昇る。


音の無い一、二階を過ぎる。


ひんやりと冷たいアルミ製の手すりが手にへばり付きそうで怖い。

すぐにそれが自分の手汗が引き起こしているんだとわかる。


……夜の学校は、どうも苦手。


細い光が半分閉じられたドアからこぼれてる。


ゆっくりと動く人影が見えた。


高く、細いシルエット。


女の子にしては大きすぎるし、こんな遅くまでたった一人で残っているとも思えない。


「クラスの男の子かな?」


胸の鼓動が高まる、緊張してるのかな?


わたしはそっとドアを開けた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ