表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/40

第11話「評価と応援要請」

 鎧騎士撃破から二日。

 警察庁のダンジョン対策課、その合同任務指令室に入ると、妙な空気を感じた。

 視線が集まってくる。机に向かっていた隊員たちが、ちらりとこちらを見る。


「おい、あれが……」

「第五層で鎧騎士を落としたチームらしい」

「しかも防具越しで仕留めたって……本当か?」


 噂はもう全員の耳に入っているらしい。

 俺は少し戸惑いながら、指令盤の前に立つ榊原と合流した。


「真、昨日までは完全スルーだったのに、今日は人気者だな」

「……あまり慣れない」

「慣れろ。実績は組織内での信用に直結する」


 そこへ、通信担当の巡査部長が駆け寄ってきた。

「第五層で活動中の合同B班から応援要請です。金属系モンスターに手こずっているとのこと」

 説明によれば、相手はアイアンスケイルという金属質のトカゲ型。斬撃も銃弾も通りが悪く、戦線が膠着しているという。


「こちらから増援を出す許可が下りました。……真さんのスキル、防具越しでも有効なんですよね?」

「ええ。現場に案内してください」

 すぐに支度を整え、現場へ向かった。


 指定された側道では、アイアンスケイルの群れが蠢いていた。

 斬撃は弾き、銃弾は甲殻に浅くしか食い込まない。

 だが――。


「面っ!」

 竹刀の一撃が甲殻越しに有効部位を叩き、スキルが発動。

 アイアンスケイルはその場で崩れた。

「……一撃で落ちたぞ!」とB班の隊員が驚きの声を上げる。


 榊原が援護射撃で道を作り、水無瀬が残数を即座に報告する。

 俺は次々と有効打突を決め、群れを削っていった。

 十分足らずで制圧は完了した。


「助かりました。こちらは半日膠着してたんです」

 B班の班長が握手を求めてくる。

「やはり、防具越しでも通る攻撃は貴重です」


 指令室への帰路、水無瀬が端末を見ながら呟く。

「やっぱり、この能力は通常モンスターにも有効ですね。かなり特殊ですよ」

「剣道では当たり前なんだけどな」

「その“当たり前”が、こっちの現場じゃ非常識なんです」榊原が笑う。


 その時、指令室から緊急通信が入った。

『至急、出動要請! 第六層で探索班が消息を絶ちました!』

 俺たちは顔を見合わせた。

 次の任務が、もう待っている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ