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《記憶の鍵と風の旅人》  作者: 夢乃
第二章:記憶の継承
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プロローグ 「風の記憶は誰のものか」

 記憶は誰のものか――それは、かつて封守たちが繰り返し問うてきた問いだった。

 それは他人の過去に触れる者が抱く、最大の矛盾であり、そして唯一の真実でもある。


 セイは、“記憶の刃”に眠る父の意志と向き合い、ついにその重さを知った。

 父はすべてを語ることを選ばなかった。だが代わりに、“選べるようにする”という選択をした。

 それは、未来を信じる者にしかできない、大きな勇気だったのかもしれない。


 記録の間で明かされたヴァーグの名前。

 かつて父が託された組織――そしてその裏で“記憶の改ざん”を行っていた者の存在。

 その痕跡を辿るために、セイとリィナは再び地図を広げる。


 新たな旅路には、もう一人の仲間が待っている。

 冷静な知識と記憶に関する独自の信念を持つ少女・ノア。

 彼女との出会いが、旅に新たな視点と覚悟をもたらすことになる。


 これは、記憶を“受け取る”旅から、“継承する”旅への始まり。

 誰かの過去を知ることで、未来を選ぶ。

 セイの中で芽生えたその願いが、今、風に乗って動き出す――



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