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81話 生産向上させっか

「――はい。じゃあ生産場で働く人たちへは改めて説明させてもらうとして……。スキルスクロール制作班の人たちは極力減らした上でランクアップを図っていきます。その際の指揮はえーっと……」

「エバだ。いや、エバと言います」

「じゃあエバさんお願いします。しばらくは卑猥ミサイルを軸に2階層、或いは3階層でミノタウロスを狩ってレベル上げしてください。それで卑猥ミサイルは肉を盗もうとする人に注意してくれ。大丈夫だと思うけど最悪攻撃してもらっても構わないから」

「ぶもっ!」

「それで集落についてなんですが、俺の方でバリケードを張りますので門番、警護は不必要となります。 ――ですのでスキルスクロールの制作班兼ランクアップ班の人たちは安心してそこを拠点としてください。そして最後、戦闘も生産場での仕事もこなせないという人たちには、集落に様々なお店を作っていただきたく思います。こちらで貨幣を用意しますのでその際にはまたご連絡します。と、いうことでお集まりの皆さん! 今後1階層2階層のシステムを大幅に改革、簡易的に村、というか国を作ろうと思いますのでご了承をお願いします!」


エナガ集落の人たちにやりたい放題した後、ここに住まう人たちを全員集めて言いたい放題、無茶苦茶なことを伝えた。


 集落の人たちはしばらくざわついていたけど、俺の横で美味そうに小籠包を頬張るエナを見ると、仕方ないといった表情を見せた。


 もっと暴れ狂うと思ったけど、これから俺のやろうとしていることが分かっていないのか、それともスキルスクロール制作だけという生活に嫌気が刺していたのか、案外ワクワクしているような人たちが多い。


 いくら家に引きこもっていられるからって、それが幸せとは限らないもんな。


「さてと今後の方針も伝えたし……それじゃあ長、ドラゴニュートと俺たちとの誓いに乾杯」

「完敗で、乾杯か。皆の者! その手にある料理を食べた後、我々はテイムされる! これは一方的な奴隷に落ちるというわけではない! 友好関係を築くため、より美味い物を食べるために必要な手続きなのだ! 新しい暮らしに幸あれ!! 乾杯!!」


 ドラゴニュートの長が仕方なしといった表情でその手にあった皿を掲げると、集まったドラゴニュートたちはも皿を掲げた。


 酒での乾杯が当たり前の中、俺たちはその皿、小籠包の乗せられた皿を掲げ、酒を飲む代わりにそのスープを飲んだ。


 総勢50人ほど。

まさかこれだけの人数に小籠包を振る舞うことになるなんて思わなかったな。


 まぁもう全員我慢できないって感じだったし、しょうがなかったんだけどこの準備だけでもうバッテバテ。


 肉ももうかなりの量消費しちゃったし、またミノタウロスは自分でも狩りに行かないとな。


 あ、武器の生産もガンガンしてランクアップ班のドロップ率上げとかないと。


「どうどう? 私の作った小籠包は?」

「うーん……。美味い! 美味すぎる! ただまだまだ不格好なものもあるな」

「そこはスキルを強化できないと無理かも。それにまだ実際の料理風景を見れた訳じゃないし。今後はみんなにこれよりおいしい料理を教えてあげるわよ」

「そうかそうか! テイムされるのは正直抵抗があったが、3階層に足を運べるだけの戦力、そして新しい料理、これらを手に入れることができて良かった。ただ……貨幣のシステムというのが気になるけど」

「それは……。まぁ前よりも仕事への意欲を高めてくれるはずよ。ただイキリ爺さんがその辺の管理はしてくれるみたいだから、もし今後も優雅に暮らしたいなら早めに媚び売っておいた方がいいんじゃない?」

「? よくわからんが参考にさせてもらうよ」

「うんうん。長も他のドラゴニュートもテイムされたけど階級は私より下になるわけだから頑張ってね。あ、料理のレシピ伝達と向こうに行く料理班は全部私が管理することになってるから。その時は……」

「その時は?」

「とにかく覚悟しておいてくださいね、長。その辺の買い付けは長が全部担当するんでしょ?」


 人数が人数だから長には残った人たちを指揮して店づくりを進めて欲しいとお願いしていたのだけど……。


 法外な額吹っ掛けられて卒倒しないか心配だな。


 でもお金がかかった方が人って力発揮するし、聞いた話だと今までスキルスクロール作りもサボってみたいだからこれくらいは試練として丁度いい、のかも。


 ヤバそうなら俺の方で何とかできるだろうし、イキリ爺もやる気満々だったし何とかなるだろう。多分。


「それじゃあ一旦俺たちは帰るか。ああ、来た道戻るのだるいな」

「ん? それなら1階層へのワープゲートがあるぞ。集落と1階層第1区画は繋がってるって……。あれ? 言っていなかったかな?」

「言ってないぞ、長。あーあ。それ隠し玉にしておけば良かったのに。交換条件の」

「あっ!」

「……。今後しんどいだろうけど、まぁ頑張ってな」


 ポンコツな長に若干愛嬌を感じながら俺は生産場と向こうに連れて行くドラゴニュートたち、それといつもの仲間たちを連れて1階層まで戻るのだった。


お読みいただきありがとうございます。

モチベーション維持のためブクマ、評価よろしくお願いします。

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