74話 全然でない!!!
「――ぶるおっ! ぶるぉ……」
『ドロップレベルが40に上がりました。ランクが【B】に上がりました。身体強化小【肩甲骨】が中に強化されました。王圧の効果が高まりました。ミノタウロスからミノ脂【C+】が3つドロップしました。ミノタウロスの鋭角がドロップしました。テイムしたモンスターのランクが一律【C+】となりました』
やったらレベルとかランクとか上がるんだけど。
みんなのランクももうミノタウロス超えたし……初めてミノタウロスを倒してから今で大体2時間。
やっぱり相手のランクが【C-】だとかなり経験値がもらえるらしい。
ただ……。
「ごが、ごがぁ……」
「まだお目当ての肉落ちないの?」
「うん。また牛脂、ミノ脂だった。……なんかごめん」
「頑張ってるのは分かるからそんな人謝らなくても……。ああ、別にあなたがずっと頑張ってるのをじぃっと見てたとかそんなことはないんだからね!」
序盤に1個だけドロップしたんだけど、【ミノタウロスのカルビ】……これが全然全然全然全然全然全然でないんですけどお!!
レアドロップってわけじゃないよね?
なんだかんだもう30頭以上倒してるのになんなん?
このガチャの確率表記ちゃんとしてくれないと消費者庁問い合わせますけど!!
「ぺぷぅ」
「はぁはぁはぁはぁ……私も、限界かも」
女性陣の疲れた顔を見ていたら俺が申し訳ない気持ちになってきたわ。
「ごが! ごがぁぁあぁぁぁぁあぁぁっぁあ!!」
「次っ! 次はまだですか! もっと強く! 強くなって私自身の素材を高めたいのです!」
「ぶ、もおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
逆に男性陣はハイに入り始めて鬱陶しい。蹴飛ばしたい。
もうこれ、こいつらに任せていいんじゃないかってレベルよ。
でも、流石にC-のモンスターだけあって、多少の傷は見えるし……戦うなら協力体制が必須なのよな。
これじゃあ今日中にドラゴニュートの集落に素材持っていって料理人ゲット、なんだかんだでテイムしちゃおうってのができなくなるんだけど。
『第2区画解放条件まで残りミノタウロスのカルビ……49。ふふふ、なんで人が辛いのって見てるの楽しいんだろ。サバイバル生活とかこれ、ていうのだけしか食べれない生活とか……』
出たな性悪アナウンス。
というかあんたテレビ見れるの?
え? もしかして外で普通に住んでる人とかじゃなよね?
『それは言えません。もしかして私に会っていろんなことしたいとか……変態ですか?』
またこの子は話を飛躍させて……まぁだんだん慣れてきたけど。
それよりなんかもっと効率よくなる方法とか無いのかな?
『……。もっと強くなる。或いは……武器の生成を試してみるといいと思います。武器には武器専用の効果が付与されていることがありますので』
なるほど。
そういえばできるようになってたっけ、武器生成。
「多分ステータス画面だよな。……あった。しかも、結構な数作れるな」
アナウンスの助言を聞き入れたステータス画面を展開。
底から武器生成のタブをタップ。
素材に選べるのは……ミノタウロスの鋭角とホーンボアの反立つ角の2つか。
ミノタウロスの鋭角の方が元々のモンスターのランク的に強そうだけど、ちょっと勿体ないから……。
「反立つ角で……武器生成!」
『武器生成開始。使用者の特性を読み込み。形状を確定。……武器の生成が完了しました。アイテム欄から取り出せます。詳細……。ビンビン包丁【E】。効果内容:通常よりも活きがよく、新鮮な食材をドロップしやすい。持っていると振動で手の凝りが和らぐ』
おお!
自分にあった武器、俺の場合は包丁になるのか。
名前は最悪だけど、これでもっと美味い食材を手に入れられそうだし積極的に使ってこう――
――ビクンっ!
「いや、やっぱやめようかな」
アイテム欄から取り出した初めての武器は一定間隔でビクビクと動いてその刃は異様に反り返る仕様だった。黒光りしてた。最悪だった。
『ぷ、ふふ……』
アナウンスの野郎、また笑いやがって。
もうこれはイキリ爺にでも渡してっと……さ、気を取り直してミノタウロスの鋭角を使って武器生成しますか!
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