59話 ご一緒します?
第4区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ。アスファルト道の横に木々有。採取物多々有り。
第5区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ。アスファルト道が海から外れ始め、反対側には車道、それを超えた所に林。採取物おそらく有り。
第6区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ・シュリンプドッグ。車道の向こう側の林が途絶え始め、畑のが点々とし出す。採取物おそらく有り。
第7区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ・シュリンプドッグ・もろこしホタテ・林が消えほとんどが畑になる。採取物おそらく有り。
第8区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ・シュリンプドッグ・もろこしホタテ・ツユイカ・畑が途絶え始め花畑が見え始める。アスファルト道が狭まり始める。採取物おそらく有り。
第9区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ・シュリンプドッグ・もろこしホタテ・ツユイカ・マメデパス・アスファルト道が最終地点。完全に花畑となる。採取物おそらく有り。
第10区画、シヲコギシラス・あわあわホタテ・むぎむぎホタテ・カニモドキ・シュリンプドッグ・もろこしホタテ・ツユイカ・マメデパス・バタカイ(特濃)。背の高いひまわり畑となる。採取物おそらく有り。
って感じか。ここを乗り越えればようやくボス、と。
……。……。……。
なっげぇ。
10区画もあれば当然だけど一本道なのがしんどすぎる。
もっと謎解きとか、面白い条件とかそんながあればまた違った楽しさがあったのかもしれないけど、淡々と殲滅は工場とか倉庫の軽作業くらいしんどいって。
「それに体力も……ちょっともう限界きてるな」
卑猥ミサイルを始めとするホーンボアたちの息は上がっているし、マッスルチキンたちは歯を食いしばって戦っている。
モンスターとの戦闘では大したダメージを負っていないけど、単純に疲労がひどいみたい。
かくいう俺も帰りたくて帰りたくて仕方なくなってきた。
潮風とかでベタベタするしお風呂入りたい、ビール飲みたい、布団の中入ってゲームアプリした――
「ぺ、ぺ、ぷぺえええええええええええええええええええっ!!!」
『第10区画のモンスターを殲滅。1から10区画までにいたモンスター全種類のドロップ品を道中手に入れた分とは別に報酬として獲得しました。タイム報酬として武器真珠を3つ獲得しました。再度同じ条件で第1区画から挑戦する場合に限り、リセット権限を行使できます。テイムしたオイルスライム(クイン)がランクC-までランクアップしました。ハイオイルスライム(クイン)に進化しました。スキル王圧の影響を受けたモンスターが一定を超えました。スキル王圧纏を取得しました。発動後しばらくの間王圧が強化されます。また、相手に触れることでその効果を増幅させることが可能です』
全員がもう疲れ果てて、一歩も動きたくないと思っていると、俺の肩に乗って移動を続けていたあーちゃんが自分の身体に火をつけて残っていたモンスターたちに体当たり。
ホタテと貝系のモンスターが吐き出すが爆発のスイッチとなり、盛大に爆発を起こした。
最後の最後で決めてくれる辺り、やっぱり温存させておいてよかった。
別に可愛くてあんまり戦ってほしくないとか、贔屓にしてるからとか、かよわいヒロイン役として置いときたかったとか、あーちゃんの好感度上げたかったとか、そんなつもり一切ないんだからね!
……。おえ。
イセがやると可愛いけど、俺がこれを思い浮かべてるってだけでなかなか来るもんがある。
中二病といい、ツンデレといい、俺にはあんまりそういったキャラ付けは似合わないかも。
ほら俺無言でイケメンクールキャラだからさ。
『それが一番きっつ』
……。分かってるよ。冗談じゃん! いいじゃん! 疲れてるんだから内心だけでもふざてたって!
「ぷぺぺぇ……」
「ナイスあーちゃん! お疲れお疲れ! 10区画……クリアしたぞ! お前ら俺たちは買ったんだ!!」
「「ぶもおおおおおおおおお!!」」
「「ごがああああああああああああああああ!!」」
「ドロップ品から作るのは……海鮮チャーハン!! お前たちのお蔭で何とかなりそうだよ。ってすっごいいい匂いが……」
あーちゃんが燃やしたバタカイ。
それが吹き出していた液体が引火して、辺りには香ばしい匂いが漂う。
まだダンジョンの途中だけどここまで来たらもういいだろ。
採取は後ろの奴らにまかせて……。
「早めの祝勝会といきますか!!」
「ぷぺっ!!」
「「ぶもおおおおおおおおおおおお!!」」
「「ごがあああああああああああああああ!!」」
早速祝勝会に必須な食べ物を用意、実はマッスルチキンに持たせておいたソロキャン用のセットを展開。
あー俺たち頑張ったよ、本当に。
これであの女の人が海鮮嫌いだったらどうしよう。
いや、もうそうなったらあの時みたいに無理矢理ぶち込めばいいや。
今はこの時を楽しもう。
バタカイ使って海鮮のバターっぽい感じプラスシンプルな醤油で味付けて……。
「こういうのでいいんだよ! 外での飯ってのは――」
――トントン
「ん? なに?」
『ボス:コメコメホタテクラブ【D】』
俺の肩を叩いてきたホタテにカニの手がついた大きいモンスター。
なるほど。こいつがボスね。
俺たちがなんか始めたからそっちから来た、と。
でも……。
「今立て込んでるので後にしてもらってもいいですか? 何なら一緒に食べてきます?」
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