49話 シリンボ―
――ドンッ!!ドンッ!!
「うき!?」
「ぶもおお!」
「いけいけいけいけいけっ!! 全力前進だっ!!」
ランク【E-】とか結構強いな、って思ったけど問題ない。ワンパンだ!
イセがあのくそ鳥をていきてに産み出してくれた時、なんとなく卑猥ミサイルに狩りを任せてたのがここに来て効いてる効いてる!
実は戦闘不足だっただけで、卑猥ミサイルのランクも補正がかかって今や【D-】。
2回までなら殆んどロスなく反り立つ牙の再生が可能になってんだよ!
こいつはもう、1回で満足できる体じゃないってわけ!
それに……。
「ごがっ!」
「ぷぺ!」
イキリ爺とあーちゃんのランクも今や【D+】。
イキリ爺の全力脳筋アイアンクローは猿の頭にめり込んで、バキバキとヤバい音を鳴らすほど。
あーちゃんに関しては自由に発火、また水分による爆発も制御可能になり、安全? に対象を確実に燃やす。
正直この中の誰か1匹だけでも、この程度の数の猿なら圧倒できるって体制。
おちょくったことを後悔させてやる。
「蹂躙だ!」
『――チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルからシリンボー【E】が2つ×2でドロップしました。チェリーサルから……』
骨を割られ、牙で刺され、燃やされ……絶え間なく鳴り響くドロップ通知。
ただレアドロップも他のドロップもないのかとれるのはシリンボーっていうドロップ品だけ。
ミネラル汁とかもそうだったけど、ドロップの種類が少ないモンスターってハズレ感が凄い。
それにドロップ数が鬼のように渋い。
俺のステータスは現在……。
◇
名前:竜居忠利
ドロップレベル:35
ランク:B-
スキル:1階層マップ、武器攻撃力アップ、身体強化中(脚)、身体強化中(腕)、身体強化小(肩甲骨)、王圧
取得ドロップ品:シリンボー【E】個数未確定、他ドロップ品はタップこの欄をタップ。
ダンジョン適用武器:サバイバルナイフ
侵入不可区画解放条件(2階層第2区画):3種類の甘味食材奪取
◇
ドロップレベルが35でささみとかなら1回で20個以上とれたりもするようになってるのに……。
そもそもこのドロップレベルがどのように作用しているかが微妙に分からないんだよな。
あれかな、もしかするとモンスターによってはドロップレベル関係なしに規定数しかとれないとか……。
「うき!」
よく見ればチェリーサルの尻やたらと赤くて大きくて、桃っていうよりかは照りがあって……さくらんぼのような。
――パシン!
改めてチェリーサルというモンスターを観察していると、他の個体が観察していたチェリーサルのその尻を思いきり叩いた。
仲間割れ?
流石にこの状況だと、向こうも焦らざるを得ないのかも――
「うき! う、もご、が……。ぺっ!」
「……。シリンボーって、お前らの尻の肉のことだったの?そんでもってそれ、ちゃんと種吐き出して……。うわ、俺の頬掠めたのってそれかよ! 汚っ!」
尻を叩くと綺麗に赤い尻が右と左で2つとれて、それを叩いたチェリーサルは頬張り、その種で攻撃。
尻にさくらんぼを実らすからチェリーサルで、シリンボーのシリは尻と……。
あんま知りたくなかった。
「ただ杏仁豆腐っていえばさくらぼってイメージもあるし、見映えは悪くないし……味次第だけど後で数匹確保して乱獲させてもらうか。さてそろそろ捌けそうだけし、食材の探索でも……おっ! あの木の実ちょっと良さそうじゃん!」
俺は卑猥ミサイルの背中から下りると戦闘を他に任せて探索開始。
常夏の陽気に開けた砂場。
木々は多く、海? も見果てぬ先まで続いている。
そんな2階層第1区画で俺の目に飛び込んできたのは、低めの木に実る小さい食材。
名前は『チャカリット』でランクは【E-】……
「うご!」
「あ?」
俺が木の実を手に触れるやいなや、太くて長い手足を持つモンスターがそれを横取ってきた。
ここの階層のモンスター……ろくでもないやつばっかだな!
今度は俺自らめっためったのぎったんぎったんにしてやんよ。
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