31話 ドキッ★しゃかしゃかぷるぷるでドカン! くそ鳥爆殺大作戦
「――じゃあさっき話した通り各々自分の仕事をしっかりこなすように。特にイキリ爺。お前の役目が重要だからな」
「ごがっ!」
「いい返事だ! じゃあ作戦名『ドキッ★しゃかしゃかぷるぷるでドカン! くそ鳥爆殺大作戦』……決行だ!!」
食事を済ませて、綿密なミーティングを行うと俺たちは第3区画の奥、ボスのいる場所まで駆け抜ける……だけでなくあのくそ鳥を、ミネラルホークを殲滅するため第2区画を飛び出した。
「まずは上空を確認。やっぱり、まだいないな」
ミネラルホークは火が登り始めたのを確認してから、ごっつぁんゴールを決めるためだけに現れるという予想は当たっていそうだ。
ランクアップが狙いか、それともそれによって何か報酬が得られるのか、それは不明だが、あの安全な場所からこっちを見下しているような戦い方が嫌いで、害悪だとすら思う。
だからこそくそ鳥って呼び方が相応しいし……殲滅せねば。
「あーちゃん、オイルスライムがどの辺にいるか教えて」
「ぷふぅ……。ぷぺっ!」
同じ種族ということもあって身体を黒くして隠れていても、あーちゃんは仲間を感知できるらしく、今回の作戦の攻撃手段に必要な野生のオイルスライムたちの場所の伝達を任せた。
それができるのかという簡単な質問と簡単な返答だけで、実際動き始めるまで信じ切ることができなかったが、俺の肩に乗っているあーちゃんが体の一部をにゅっと突き出して指し示す場所は、確かにもぞもぞと不自然な動きが見られた。
「凄い! あーちゃんは本当に優秀だねえ」
「ぷぺぺぺぺ……」
褒められて嬉しいのかぷよぷよと揺れるあーちゃん。
揺れて熱を持つ性質があるということもミーティングで確認済みとはいえ、この仕草が本当に愛らしい。
因みに前回熱をもってしまったのは、あいつらの運び方が雑だったかららしい。
ならあーちゃんは全然悪くないよねえ。
「それじゃあ次は俺の番、と……身体強化中(腕)、身体強化(脚)」
オイルスライムを発見するや否や強化した脚でその場所へ移動。
そして危険な状態になる前にそれを掴み……思いっきりイキリ爺の下に投げる。
オイルスライムのいる場所はかなり散らばっているから遠投力と機動力に長けた俺がこの役目を担ったというわけだ。
じゃあ残ったイキリ爺の役目は、というと……
「ごがああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
まず獲得したばかりの鳥族への強制力であのくそ鳥を自分の近くまで呼びつける。
――シャカシャカシャカシャカ
次に自分の下に運ばれたオイルスライムを火耐性を利用して思い切りシェイク。
「ごがあっ!!」
――パンッ!
最後に呼びつけた水鳥にそれをシュート。
水を垂らすことはしなくとも、ミネラルホークの身体にははっきりと視認できるくらい大きな水袋が纏わりついていて、ただ高温でギンギンのオイルスライムをぶつけただけで簡単に爆ぜた。
これが俺たちの作戦『ドキッ★しゃかしゃかぷるぷるでドカン! くそ鳥爆殺大作戦』である。
それにしてもイキリ爺を完全に孤立させるっていう方法がいい感じに働いている。
だってイキイキと働くイキリ爺の周りで投げられ待ちをしているオイルスライムたちの中には自分から高温になり、自然発火する個体もいて……既にイキリ爺の周りは火の海地獄になりつつあるから。
これが本当の焼き鳥、か。
『ミネラルホークをからミネラル汁【E+】がドロップしました。オイルスライムからプルテン【F+】がドロップしました。ミネラルホークの討伐により、ボスの身体が活発に機能。ミネラルホーク発生頻度、発生数が増加しました』
「ん? なんでボスが活発になるとミネラルホークの数が増えるんだ?」
『発生源がボスとなるからです。ボス名、情報の伝達許可を申請……承認されました。ボス名は水鳥獣イセ【E】、ドロップ品、水再生式無限もも肉【D】』
「む、むむむむむむむむむむ無限、もも肉!? そんなの……。そんなのあったら……。ぼろ儲け待ったなしじゃん!!」
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