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10話 きついあざとい

「はぁ、疲れたぁ。おーい。お前ら、元気か?」


「――ぎぎぎぎぎぎっぎっぃぃぃぃいいいいいぃぃぃいいいいいいいい!!!」


「ごっかっかっかっかっかっかっかっか!!」

「……。うん、元気そうだな」


 連日の激務に疲れながらも閉店時間を過ぎてダンジョンに。


 すると、そこには俺とは対照的に日に日に筋肉量が増しているイキリ爺と柵の中から外へ追い出されたマッスルチキンが取っ組み合っていた。


 そしてイキリ爺の強烈な締め技は、マッスルチキンの息の根を簡単に止め、マッスルチキンのささみを10個ドロップさせた。


 テイムしたモンスターが他のモンスターを倒すと俺にも経験値が入る仕組みなのか、こいつがマッスルチキンを倒す度俺のドロップレベルは上がり、ほとんど戦っていないのにドロップレベルは10に、スキルも『1階層マップ』、『武器攻撃力アップ』だけでなく『身体強化小(脚)』を取得していた。


 イキリ爺のランクも【I】まで上がり、どこか筋肉の量が増えたような気もするし、どことなく顔に自信が――


「ごがふぁっふぁっふぁ!」

「漲ってるわあ。サイドチェストなんてどこで覚えた、お前」


 マッスルポーズを見せてるけど、こいつと俺のランク差えぐいんだよな。

 

 こっそりマウント気持ちええな。


 あ、因みに俺のステータスは今こんな感じ。


名前:竜居忠利

ドロップレベル:10

ランク:C

スキル:1階層マップ、武器攻撃力アップ、身体強化小(脚)

取得ドロップ品:マッスルチキンのささみ(100)

ダンジョン適用武器:サバイバルナイフ

侵入不可区画解放条件(1階層第3区画):全5種の野菜及び野草採取、【ホーンボア】・【キラーフィッシュ】・【コムボール】の討伐。


 区画が解放できないと1階層の突破、というか店の増築はできないっぽいから今日はとりあえずこの条件1つか2つクリアしたいところ。


 本当はゲームとかは一晩でクリアまでもってくタイプなんだけど、流石に仕事に影響ですぎるんよな。


 バイト募集したのに、なんで応募こないんだろ?


 フロアができる人が1人でも入ってくれれば多少の無理は大丈夫になりそうなんだけどな。


「きい?」

「お前がフロア仕事できれば……いや、その見た目だとお客さん怖がっちまうか。あの卵スープアンチなら構わないけど。……にしても、鳥の骨も上等なのがあると助かるなあ」

「きっ、ひっ! はっあぁあ、ききききききいききっききいいい!!」

「嘘嘘冗談冗談!!」


『――レアドロップが判明しました。マッスルチキン又はチキンチキンより【パーフェクト鶏ガラ(E)】がドロップするようになりました。確率10分の1』


「おおおおおお!! 鶏ガラきたあああああああああっ!! これで卵スープのレベルアップと、ラーメンの出汁のレベルアップできるじゃん! となれば後は……スープの要、魚介。そんでもってこの中からかつおというか魚っぽいのはキラーフィッシュだな。えっと……お、その辺りからは第2区画になるのか」


 次の目標を決めると、俺は1階層のマップを広げた。


 便利なことに条件となるモンスターや採取すべき野草、野菜はマップに記載されている。


 鳥との戯れは程々にようやく本格的なダンジョン探索開始といきま――


「ききぃ」

「なに?」


『さかにゃ……』


 ……。俺が話し掛けすぎたからなのか、それとも元々知能が高かったからなのか、イキリ爺は地面に文字を書き始めた。


 たどたどしい言葉がその見た目に似合わずほほえましいような……。


『テイムしたマッスルチキンがスキル【人語筆記(小)】を取得しました』


「なるほど、これもスキルなのか。さかにゃ、って魚でいいんだよな」

『そう。さかにゃ、たべにゃい(=^・^=)』

「お前たどたどしいんじゃなくて、あえてのあざといなの? きっつう。卵スープアンチとは違うベクトルでヤバいよお前」

お読みいただきありがとうございます。

モチベーション維持のためブクマ、評価よろしくお願いします。

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