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死が呼んでいる

ずっと死にたいと思っている


遠くで鳴る鈴の音


君の呼吸音


エアコンの聞いて部屋の窓の近く


僕は座ったまま詩を書いている


平凡な詩を書いている


つまらない。本当につまらない


僕は何にも成れないまま詩を書いている


ただ、何もない手を宙に浮かべている


首を吊った僕の姿が浮かんでいる


ギイギイと音を鳴らしている


呼吸が止まって、体液が流れて


その姿を、ぐしゃぐしゃの君が見ているんだ


銃声が鳴る


僕の胸に赤い花が咲く


呼吸が止まって、体液が流れて


その姿を、目を見開いた君が見ているんだ


夕焼けが差す街の中で、手をつないで歩く家族がいた


僕はそれを睨んでいる


壊れるだけでドラマチックな彼らを恨んでいる


ずっと劣等感だけが胸に咲いている


死が呼んでいる


ドラマチックな死が、僕だけに微笑んで欲しいと


ずっと願っている。誰かを殺すほどの人生を


僕の名前で作りたい


街灯が揺らめいている


ガス橋を渡る


暗く淀んだ多摩川の水面の奥の奥


電車が走る音がする


踏切が鳴っている


死が呼んでいる


死んでしまえばいいと、僕を呼んでいる


誰かを死ぬほど悲しませたいと願っている


僕を悼んでくれる人を探している


また、夏が来る

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