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人形と魂

白樺でできた指の先


与えられた名前は背に刻み


与えられた役割は細い糸


カタカタと音を立てながら


球体の関節が動く


胸に刻まれた文字は


名前でもなく演目でもなく


その形は折れた針金に似て


何かの意味を持たない


これは火である


チロチロと風に揺られ


熱と光を小さく巻く


これは蜘蛛の糸である


あの人窓から逃がした子蜘蛛の


感謝の証と慈悲である


これは蛇である


知を求め森を彷徨う


好奇心で獲物を求める


これは道である


人生という白紙の脚本の


唯一表紙に描かれた絵である


これは哲学である


ただそこにある空白のものに


線を持って事象を刻んでいる


これは魂である


歪んだ針金には


誰かの心臓を突き刺して


形をとる機能がある


白樺の木でできた胸の中心


そこには魂がある

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