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青梅と緑雨・呼吸

『青梅と緑雨』


朝目が覚めると、雨音がしている


たくさんの小さな水滴が街を叩く音


カーテンを開けると


世界は緑青に染まっている


溢れた腐れに青の色


未熟なまま腐ってゆく


曇天の下を傘を差して歩く


緑青が私を包んで叩く


世界が私で鳴っている


鼻孔の奥を小さな花が満たしている


果実酒のような甘い匂い


また梅の季節に


私の体が溶けてゆく


緑の雨に溶けてゆく


また、夏が来る



『呼吸』


息を吸う。また息をする


世界は、息をするだけで金がいる


瞬きするにも金がいる


ただ人生を歩くだけで


数字がしっかり減ってゆく


人生の価値は十数万


歩いて、切って、売っている


そこに僕の生活がある


息をまた大きく吸う


世界がそこにある


何も知らずに生きていたい


死なんて知らないほうがいい


金などほんとは欲しくない


数字などいらない生活がしたい


人生の価値を見たくなかった


僕は僕を歌っていたかった


ただ、それだけのはずなんだ

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