1話、おにぎりを授かる。
「草でも食わせておけ」の埼玉が異界なように、島根は実は異世界だ。
出雲大社しかり、神話がずっと残ってるのもそう。
実は島根の人間には、他府県に話せない秘密がある。
10歳になった10月、島根では神在月と呼ぶが、そこで魔法の力を授かるのだ。
その魔法を使って、出雲にやってくる神様をおもてなしする。
島根県民に与えられてる理由は、便利になった現代ではそこまで必要ない気もするけど、昔は使えなければ、ちゃんともてなせなかったから、らしい。確かにそんな気もする。
まぁ勿論、日常生活にもありがたく使う。それなりに便利だからね。
本来なら、火、水、土、木、風、の5つのどれかの能力を授かる。
一番多いのは、水魔法。まぁ誤差の範囲で、大体5分の1ずつ位らしい。確かめたことはない。でもクラスではそんな感じだった。
島根県民は、神社で柏手を打つと、自分のステータスが見れる。でも他府県の人は見られないらしい。
今日まで何度も、神社で柏手を打ってきた。とうとう、今日、俺は魔法を手に入れる。
神様、できれば風魔法をください。
女の子のスカートを吹き上げてみたいのです。
お願いします。
俺は近所の鷹日神社で柏手を打った。
野津 良佑
年齢 10歳
HP 103
MP 10
所有魔法 おにぎり魔法
神社で授かった瞬間に思った。
おにぎり魔法? なにそれ? おいしいの?
まぁ、おいしそうか。
いやいや、聞いたことないけど?