引っ越ししてすぐに、ダンジョン課のお手伝い
その日の夜中、さっそくダンジョンへの転移テスト。
まず俺たちが、それぞれ転送されてきた腕輪をつけて転移して部屋へ戻る。
次は、リンを腕輪を外し、俺と一緒に転移して、それからまた部屋に戻った。
テストした結果、俺たちは気付いた。
「なぁ、この腕輪って、ダンジョンへ行く片道と、ダンジョン内だけの階層移動用だよな。 常に片道でよ、帰りは自力で転移だったな。 しかも、リンが俺の側にいれば、リンの分は入らないな。」
「ああ、確かに常に行きだけだな」って苦笑しているリンだ。
帰りは、場所が指定できないという点を考えてば、仕方ないのかと思いつつ、俺は通話用のイヤフォンをつけて、「んじゃぁ、リン行くぞ」って言って、指定ダンジョンの階層に転移した。
シュン:「ダンジョン課ついたぞ。 対象と何割間引き」
ダン課:「こちらダンジョン課です。 対象 オーク、6割殺してください。」
シュン:「了解」
通話終了。
ダンジョンの階層を索敵すると、オークが1,000匹いた。
「リン、あっちに200いるからそっちな。」「俺、あそこの400いってくる。」と俺は指示してそれぞれ討伐に向かう。
それから、数十分後、俺たちは合流した。
「討伐は簡単だな。 てか、魔石とドロップアイテム回収がめんどーじゃね。 魔術作るか」
「ああ、一箇所に纏めて最後に回収したが、時間かかるな。」
実際の所は討伐速度が早すぎて、魔物の魔石化に追いついていないのだが、当の本人達は気づいてない。
シュン:「ダンジョン課、終わったぞ。 魔石回収するの面倒クセェー、なんかいい案ない? あとよ、こっちであんま大量に魔石売れねぇんだけど。 そっちで人間社会の金とかに換金できねーの?」
ダン課:「え! もう終わったんですか。 シュン殿、早いすぎです。 魔石特有の魔力を発してるので、うーん、研究者に聞いてみます。 あと、人間社会の金は無理ですって。 魔界ののお金ならできますが。 あとは、鉱石とか宝石に変更もできます。 転送していただければ、その価値に合わせて交換いたします。」
シュン:「余ったら、そうするわ。 とりあえず、テスト完了 じゃぁな」
と言って会話終了。 そして、俺らは部屋に戻りシャワーをあびて、リンと楽しんでから寝る。
引っ越し1日目はこんな感じでおわる。