リンのいう友達とは②
リンに友達が既にいた事にって、っていうか、何で大魔王と元竜王がここに。。
「んで、てめーら揃いもそろって、てか、てめー何しにきた!」って、俺は叫びながら、白髪の金色の瞳の青年にむけていう。
ほのぼの空気を一変させる、厄介事しか持ってこないこいつの登場に俺はイラっとする。
「そう無下にしないでくれ、黒帝。 お主や、大魔王と元竜王に話があってな連れてきたんじゃ。」
大魔王と元竜王も「「ああ、こいつにここまでな」」と口を揃えていう。
「なぁあ、絶対 碌な話じゃねーよな。」
そんな俺の言葉に、青年以外が皆嫌そうな顔をしている。 ちなみに、元竜王は人化している。
そんな俺たちの雰囲気を無視して、空気を読まずに、青年は話始める。
「あー、どうなるかわからんが、わしの娘がのステータスちゅうシステムを導入させているんじゃ。 信仰を集めて加護を渡すんだが、これがどうこの世界である人界に影響するかわからん。 わしの娘は人間贔屓じゃ、んでそのシステムが今後どう神獣と人間のとの共存に影響するかわからん。 なので、傍観でどう人間に影響するのかみてほしい。」
それを聞いて、アークが溜息をつく。 ステータスというのを知っているらしい。
「たくぅー。 また地球のゲームじゃねーか。 なんで、そんなに感化されるんだ。
シュン、幸いまだこの世界には宗教が根強くない。 ただ、宗教が幅を利かせた時が危険だ。」
アークは迷い神獣で、この世界の神獣ではない。 もともと地球という異世界にいた。 が、次元の歪みにはまってしまい、普通なら死んでしまうが不死鳥のため、死ぬこともなく次元の中を漂い、俺に会う数千年くらい前にこの世界に漂着した。 漂う前は、数千の間地球で、人間同士の争いや、宗教、化学の発展、娯楽などを直接ふれていたらしい。 最後の数十年は、地球の日本の文化にはまっていたらしい。。。 なので、それらの話は俺には話してくれていた。 あっと、話しがそれたな。
「ああ、確かにな。既に皇国は駄女神を崇めてるってはなしだ。 問題は駄女神が、もし悪として標的を作りだした場合か。。 魔王も、邪竜も手出しできねぇ。。 となると。。 ま、まさか、神獣じゃねぇよな?」
青年は怪訝な顔をしている。
「可能性は高い。。 が、儂は人間が馬鹿で無い事をいのる。 最悪の前にわしにも考えがある。 ただ、魔界、竜界かもしれん。 それに、敵はなくただ単にシステム導入かもしれん。 今は傍観してほしい。」
神獣に手を出すなが、この世界の人間の共通認識だ。 確かに、人間が馬鹿じゃなきゃ神獣の生息域に侵入する事はないしな。。 てか、駄女神、いらなくねぇー。
「駄女神がなんかしよーとしてるって事だな。 なぁ? もう、いっそ殺したほうがいいんじゃねぇ。 」
「確かに。 それが一番早いな」など、青年以外は今のうちに抹殺したほうがいいと口々にいっている。
「秩序を乱したわけじゃないから、今は手出しできんのじゃ。 儂の娘は馬鹿じゃしまた失敗するだけかもしれないし。 今は殺さんでくれ。頼む」と、俺たちに頭を下げる青年。
まぁ確かにその通りだ。
「俺らの邪魔じゃなきゃどーでもいいわ。 なぁー」
「「「ああ、そうだな」」」と同意するアーク、大魔王、元竜王、リンだった。
「折角、リンに友達がいる事が、わかった時に、てめーのせいで台無しだ。 気分変えて、祝いのパーティでもしようぜ。 てめーは帰れ」と俺は、手で合図して青年に帰るように促す。 お前は邪魔だ。
「わしも混ぜてほしい」
...何、お前。 抜けしゃあしゃあと、俺たちの宴会に混ざろうってか。
「リン、こいつどうする?」
「隅で大人しくしているなら、いてもいい」
「だってよ。」
といい、俺とアーク、リンは立ち上がり宴会準備を始める。
端に青年を置いたまま。。 たまに食べ物や酒を渡してあげた。
そして俺たちは5人は楽しくバーベキューをして、宴会をしている。 終盤のほうで、リンのデザートを食べる時になって、リンが承諾して仲間に入れてあげるまでほぼ俺たちは青年を放置した。
◇
この青年、創造神である。 この世界である人界、魔界、竜界を作った、最高神であるのだが、 いろいろあり、シュン達からは登場するたびに弄られて、酷い仕打ちをうける。 それなのに、仕打ちを受けてめげる事もなく、仲間に入ろうとしているのか時より登場するであった。 登場する時は、だいたい厄介事を抱えているのだが。。。