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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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リンのいう友達とは①

『武道大会』も終わり、ボブとライラも王都に帰ってから、俺たち迷宮都市での生活は変わらない日々をすごしている。 


表では、カフェ、食堂、夜中はダンジョン間引きの生活を続ける。


そんなある日、俺はある事が気になり、リンに聞いた。


「リンは友達できたのか?」

「わからない。 サラとリリーとは買い物にいったり、お昼を食べるがそれは友達なのか?」

「俺に聞かれてもな。 正直もわかんねぇー。 なんでリンは友達が欲しいっていったんだ?」


そういや、リンの友達を作るという目的で、迷宮都市に来たはいいが、俺はリンに何で友達が欲しいと言い出した理由を聞いてなかった。 まぁ、暇だったから、何かしらの目的を作ってやってきたというのがあるが。。


「われは、シュンが、アーク、大魔王や元竜王、白狼、それにグランやイアン達と楽しそうにしているのを見ていて、われもいいなって思ったからだ。」


うん?あれ、そう言う事だったのか。 ようやく俺は、リンが友達が欲しいと言い出した理由がわかった。


「そういうのを友達というなら、リンだってその中にいるぞ。 今度アークに聞いてみろ。 アークはリンの友達だ。 それに他のやつらもな。」


だが、リンの表情は、どうも納得しておらず、難しい顔というか、寂しそうな顔をしている。

「シュンの繋がりから、始まった。 われの繋がりはない。」

「俺とリンは一緒だ。 俺の繋がりはリンの繋がりでもある。 それに、無理にリンが付き合う必要はないし、リンがいい奴だと思う奴と付き合えばいい。 リンはアークの所に行くのは嫌か?」

「アークの所は楽しい。 アークはわれの友達でいいのか? シュンはそれでいいのか?」

「ああ もちろんだ。 アークに今度聞いてみろ。」

「うん、われにも友達がいるのかもな。」と嬉しそうな笑顔をするリンだった。


それから、また突起する事もなく、迷宮都市での生活の日々はすぎる。

たまにアーサーがきたり、ポーター君の甥っ子達が週一度顔をだす。 当初、甥っ子たちはお金を支払うといったが、受け取らずタダで食べさせてた。 そうして、魔界に行くために3週間の休業にはいった。


◇◇◇

そしてここは、アークの家。

既に、魔界から戻り、俺は指定席で翼を出しタバコを吹かしながらエールを飲みながら、アークと談笑している。


すると、リンも起きて、俺のほうへくる。 俺は、リンにエールを渡した。


「リン、アークに聞くことあるんだろ?」

「リンなんだ?」とアークがリンを優しく見る。


リンが真剣な顔をして緊張している。 そして、決心したリンは、緊張した声でいう。

「アークはわれの友達か?」


__少しの沈黙が続くと、アークが爆笑する。


「真剣な顔すっからなんだ思って俺も緊張しちゃったよ。 リン、今更なに言い出すのかと思った。 ずっと前から友達だし、それに妹でもあり娘だと思っている」といって、アークはリンの頭を撫を優しくなでる。


すると、俺が今までみた事もない笑顔になるリン。

「なんだ、われにも友達いたんだ!」と喜んだ。

「な、言った通りだろ。 ってか凄い笑顔だったな。」

「ああ、いいもん見せてもらったぜ」と、優しい笑顔のアーク。


「「わし)もリンの友達だ(じゃ)」」といって現れた大魔王と元竜王。

「本当か! われ、友達いるぞ シュン」と笑顔でいうリンがいた。

「良かったな リン」と、俺はリンの頭を珍しく撫でた。 リンも嬉しそうだった。


こうして、俺は無事、当初の目的であったリンの友達作りを達成する。 ってか、達成していたらしい。。 


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