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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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武道大会で、屋台出店①

屋台初日。

俺は”屋台といったら焼きそばだろ”というアークの意見で”塩焼きそば”と”唐揚げ”を販売している。


俺は、エールをのみながら、タバコに火をつけて一服する。 

「なぁ、どう考えてもおかしいだろ。 俺もリンもずっと作り続けてんだ? 今日まだ大会始まってぇねよな?」

「「ああ、明日からだ」」とおっさん達の声がする。

「やっぱり明日からだよな。 って、そこのおめーら、んで、アーサー! てめーら勝手にテーブル設置して、何エール飲みながら食い続ける! しまいにゃ、フライドポテトとか注文しやがって!」


そう俺が怒鳴った相手は、ボブの冒険仲間だった4人組と、なぜかアーサーまで一緒に、勝手に俺らの屋台の横に設置した簡易テーブルと席を作って、宴会しているのだ。 手伝いやがれ。


「カール、普通にエールを奴らに配ってんだ。」って、エールを渡すカールに突っ込んだ。

「まぁまぁ、シュンさん、落ち着いて。 お客さん、待ってますよ。」

「ああ、もう作り置きは出来たし、ほれ カール捌け!」


リンの屋台の所はライラが販売を手伝っている。 俺のほうは、カールが販売員をしている。 

そして、ボブは屋台横と自分の仲間と喋りながら、たまーに販売を手伝いしつつ、たまに群がる女共に注意している。 俺の女避けためにいる。


休憩で、俺が屋台の脇で焼きそばを食べながらエールを飲んでいると、宴会中のアーサーがきた。


「やっぱ決勝か? 」

「ああ、警備はしてるが潜伏しているみたいだ。 敵は、皇国の過激派じゃ。」

「狙いは、その聖属性使いなのか? 決勝に残んのか?」

「去年の優勝者だ。 皇国の誘いを頑なに断っておる。 誘拐または暗殺が目的じゃろ」

「ふーん、そいつの決勝で会場内にいる怪しい皇国の奴見つけて拘束または殺害、んで、近くにアジトがあれば潰せばいいんだろ?」

「ああ、できるのか?」

「まぁ、何とかなんじゃね。 やる時お前ん所に行くし。」


そんな会話をして、俺は、そしてエールを飲みタバコをふかす。 アーサーはまた宴会に合流したみたいだ。


◇◇◇

初日が終わり食堂に戻ってきた俺たち5人。 反省会をしている。


「大会前日なのに、行列は出来てなくて良かったんだがよ、結構、捌いたんじゃね。 おかしくねぇ?」


そう、なんか俺は屋台営業中、なんだかんだで料理を作ってし、リンも追加でプリンを作っていた。

当初焼き菓子もって話しだったが、リンは商会の提案でプリンのみにしたのだった。 理由は忘れた。


するとカールが今日の売上やら帳簿をまとめていた。 

「前評判なんですかね。 リンさんのプリン、1人2個まで正解でしたよ。 10個とか言って来ましたからね。 焼きそばが、3,000食、唐揚げ2,000食、プリン3,600個売れてます。」


俺たちはなんせ初めて屋台で販売したから、カールの言う売上数が多いのか少ないのか正直わからん。


「普通こなもんなんか?」と俺がボブに聞く。 こういう事は、商売に慣れている人間に聞くのが早い。


少し今日の屋台の思い出して考えながら、ボブはいう。

「イヤ、普通で1桁少ないはずだ。 お前ら回連率がいいもんだから、客は並ばず美味いもんが手に入るし、しかも他店舗と比較して安いってのもあるんだろう。 」


ボブとライラが時より他の屋台の様子とか見ていたが、情報収集してくれたみたいだ。

「まぁ、逆に明日っから大会だ。 見てる間はそんなに客も来ないだろ」

「そ、そうだな。 たまに一日中外にいるってのもいいもんだ。 明日はどうなるか分からないが、俺とライラも手伝うしな」

「ええ、もちろん明日も手伝うわ」

「ありがとな。」


そう言ってくれるボブとライラは、苦笑いしていた。 なんでだろう。

まぁ、俺は作ってるだけだから、あんまり疲れてない。 なんせ、接客はカールとボブに任せっきりだ。


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