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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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課外授業で、事件発生④

リンがアーサーを入店させた後。


「この、駄王が!! そこのテーブル座れ!  んで、何を食う?」と俺は睨みながらいう。

「グラタンにポテトじゃ、ワインもな。」と少しは自分の状況を理解したようで、申し訳なさそうに小さくなって座っているアーサーだ。


「了解、リンとカールは何食べたい?」と俺が聞くと、「パエリアとソーセージ」と返すリン。 「お、いいですね。 私もです」というカール。


「んじゃぁ、お前らそこの駄王の相手でもしてて。 ワインは小樽だしゃいいし。 先摘みつくる。」と俺がいい、エールをのみながら調理をはじめる。


数分後にはソーセージの盛り合わせと山盛りポテト、サラダを出す。

それらを摘みを食べはじめるリン、カールそしてアーサー。  談笑しているが、この日の アーサーのあだ名は駄王になっている。。。


それから、15分後にグラタンとパエリアを大皿でだし、俺はアーサーの隣に座る。

そこから食事をたべ、全員ワインにかえても食べ続ける。


「シュン殿、美味いな。王都で食堂開かんか? 」

「ぜってぇーやだ。それに王都は貴族がおおい。 嫌いなんだあいつら」


「はぁー ダメか。 ありがとな。 息子を守ってくれて」といわれ、「それ勘違いだ。 俺は誰もまもんねぇーし守ったこともね。 邪魔だったからどかした。 それだけだ」といい俺はワインを飲む。

「それでも」という駄王(アーサー)に、俺がチョップをかまし「俺のきれぇーな言葉を言おうとすんな。 わかったな。」と脅す。


その後は適当な談笑していた。「駄王、お前んとこの間者と護衛が必死になってきた。 そろそろ帰ってやれ!」といって俺は会計をすませ帰させる。 そのうち、食堂を探っていたものはいなくなった。


◇◇◇

Side:アーサー

食堂から追い出された?アーサーが帰路につこうとすると、護衛騎士団長が怪訝な顔になりながらにアーサーの側にくる。


「貴方ときたら、あの怪しげな食堂にかよっていたとは。 彼らはいったい何者なのですか? 今日昼食食べましたが確かに美味しい。 が、動きに無駄がなくどうみても普通じゃない。 店主は若いが横暴です。」


「あははは。 美味しいじゃろ。 美味いんだ、飯も酒も、甘味もじゃ。 わしのお気に入りの場所だ。 なお団長よ、王命じゃ、彼らを詮索してはならん。 絶対に干渉するでないぞ。 わかったな。 間者にも言え。 質問もなしじゃ。 知ってはならぬこともあることを覚えろ。 わかったな」と威厳で威圧するアーサー。


「はっ、はい、直ちに。 張り込ませた間者をしりぞかします。」と命令に従う護衛騎士団長。


「ああ、即急にな。 気づいておったぞ。最初から」というと、「なっ! 精鋭部隊の者達なのに」と驚愕するがすぐに指示をだした。


アーサーの心の中、殺されないといいな。 じゃないとわし、通えなくなるのじゃ。 それは、困るんじゃ。 早く撤退してくれであった。


◇◇◇

それからは特にギルドの接触もなくというより、時より食堂の客としてマスターも来るが過度な接触もない。 ダンジョンも落ち着いたのか定期的な間引き対応のみだ。 とりあえず、面倒に巻き込まれずにすみそうだ。

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