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【白銀の黒帝:3】迷宮都市でのお仕事  作者: 八木恵
4章:食堂経営編
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課外授業で、事件発生③

次の日、通常通りに昼の営業し、閉店時間 間ぎわにポーター君と老齢だががっちりした男といかにも騎士団風な男がやってきた。


カールがオーダーをとり、俺が厨房で料理を作り、リンが配膳した。

時より視線が感じるが無視して、リンがドアの看板を”Close”に変えて他客の会計やカールが食器を下げ俺が皿をあらう。

普段は魔術を使うが、彼らがきてから俺たち3人は使わないでいる。


するとポーター君が「シュンさん、この間はすみません。 昨日も来たんですがお休みだったみたいで。 あの、カールさんも本当にありがとうございます。 僕 あわててて。」という。


「いえ、実はシュンさんあの日体調くずしてて部屋で休んでたんですよ。 で、あまり体調が回復しなくて昨日も念のためお休みにしたんです。 わざわざ来て下さったのにすみません」と流石カール。 素晴らしい言い訳をいう。 って、俺が面倒って顔をしていたので、対応をカールに任せた。


「ここの食堂は密かに有名でな。 1度きてみたかったんじゃが、美味しいの。 わしは、迷宮都市のギルドマスターじゃ、隣は護衛騎士団長じゃ。君たちのことが気になってのう、一昨日の話しを伺いたいんじゃがいいだろうか?」と老齢の男が俺のほうを向いて聞く。


(っち、カールに任そうと思ったのによ。)と心の中でごちる。


「特にはなすことはねぇーよ。 そこのポーター君が血相変えてダンジョンに閉じこめられた生徒がいるってんで、うちじゃなくてギルドだろって言ってカールと一緒に行っただけ。 俺は具合悪りぃからその後部屋で寝てた。 カールがいねぇーとリンもカフェがまわんえぇーから客にお詫びして閉店させ、あとは俺の看病だ」と俺は感情を出す事もなく淡々と話す。


「それはわかるんじゃが、なぜ彼がギルドじゃなくてお主に、食堂の店主の所に最初に来たってことが気になるんじゃ。 こやつにきいても教えてくれんくてここにきたんじゃ」


「それは俺もしらねぇーよ。 ただ、こいつの仲間がボブの冒険者仲間だ。 こいつが金がない時に飯食わせたりしたし、そんな感じできちゃったんじゃねーの」


「そうか。 いろいろ聞いてすまんかったな。 今日は帰るとしよう。」と言って立ち上がる。 護衛騎士団長がマスターに何かいうが制止され、そのまま会計をすませ帰っていった。 終始ポーターは申し訳なさそうだった。


俺ら3人が帰った後、

「ポーターに口止めの魔術かけておいて良かった。 はぁ、近くぜってぇーアーサーがくるな。」とぼそっごちった。


◇◇◇

そしてその日の夜の営業は、ボブの冒険者仲間が開店と同時にきた。


食事にエールを提供し、一昨日の話題をしている。 あと、臨時休業したことを心配し今日はやっているかと早めに来たらしい。 事情を伝えて納得していた。 それは他の客も同じだったようで、今日は入り時間が早く、閉店時間近くには珍しく客がいなくなった。


閉めるかと話しているところ、「シュン殿、開いてるか」とアーサーが入ってきたから「閉めるとこだ。 帰れ!」と俺が厨房から叫んだ。


「いや、食べさせて お願い」と頭を下げて嘆願するアーサー。 俺はため息つきながら「入れ、っていうか、入っていいのはお前だけだ。 つけられたな」と俺が睨んでおく。


リンがアーサーを入れた直後、ドアの看板を”Close”にして、鍵を閉める。。

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